
「私は○○クリニックで出産したんですけどぉ~」と話し始める女性。そのクリニックは無痛分娩を取り入れていることで有名な産婦人科で、彼女も無痛分娩で出産したのだとか。
そしてアサミさんにも、どのように出産したのか聞いてきたそうです。
「大学病院で普通分娩だったと話すと、無痛分娩のすばらしさを語ったあと『無痛分娩じゃないなんて信じられない!』『無痛分娩を経験していないなんて、損してますよ』『私、痛いの苦手だから、絶対に無理ぃ~』など、散々に言われました。そりゃあ無痛分娩のほうが痛みも少なくていいかもしれないけれど、私だって必死に産んだのに……と悲しい気持ちになりましたよ」
「次は無痛分娩に…」いえいえ、次の出産はありません!
その女性が無痛分娩のすばらしさを語り終えたとき、検診の順番が回ってきて名前を呼ばれたそう。そして最後にアサミさんに向かって「次は必ず○○クリニックで無痛分娩にしたほうが良いですよぉ!」と言い、検診へと向かっていきました。
ニコニコと大人の対応をしたアサミさんでしたが、内心はイライラのボルテージが上がっていたのだとか。
「42歳だし4人も産めたから、もう次は考えていないので避妊器具を入れたばかりで、次の妊娠の予定はないんです。メガネとマスクで顔が隠れているとは言え、目じりのシワとシミで大体の年齢わかるだろ! 次はないんだよ!! ……こんな気持ちでいっぱいでした」
どんな出産方法でも、子どもが無事に産まれてくれることが重要です。出産時の話をしたいときは、相手の出産方法を否定したり、優劣をつけるようなことはないようにしたいですね。
<取材・文/nami>