モンスターペアレント vs 元ヤンママ!頂上決戦は思わぬ結末に
親が学校や周囲にありえない要求やクレームをぶつけてくる“モンスターペアレント(モンペ)”。モンペのトンデモ行動のせいでトラブルに発展することも多々あります…。今回は実録シリーズ「モンスターペアレント」から、過去の人気記事を再録します(初公開2018年3月13日、情報は掲載当時のものです)。
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モンペにはさまざまなケースがあって、厄介なのがリーダーシップを取ろうとする人です。
坂田美幸さん(仮名・33歳・精密機器メーカー社員)の小学生のお子さんが通うクラスのPTA役員になったのが、まさにそんなタイプでした。
「私もほかのママさんもできれば避けたいと思っていたので、そのときは立候補してくれて正直助かったと思いました。でも、彼女は女王様気取りの暴君キャラだったんです」
本来は月1回程度の会合で済むところを、ランチ会議と称した集まりを毎週開催。一応、自由参加だったそうですが、実質的には半強制で一度でも欠席すると役員のモンペママから嫌味を浴びせられるようになったといいます。
「私も仕事を抱えていましたし、会議といってもただのお食事会なので1~2度参加しただけであとは無視していました。
そしたら小学校のバザーでカップケーキを販売することが決まり、私を含む当日ランチ会議に行かなかったママさんたちがケーキ100個を作る係だと勝手に決めてしまったんです」
欠席裁判のような目に遭い、憤りを感じつつも受け入れて、バザー前日に集まってケーキ作りを始めた坂田さん。出来上がった試作品を食べて、ほかのママさんたちが「美味しいよ~」と好評価だったのに、モンペママとその取り巻きだけが「えっ、そう?」と不満顔。
二度の作り直しを命じられましたが、そのたびにダメ出しをされ、最終的には「やっぱりロールケーキにして」とメニュー変更を決められて、彼女たちはサッサと帰ってしまいます。
「結局、作業が終わったのは深夜1時過ぎ。翌日は朝からバザーの手伝いだったので、ほとんど寝ることができませんでした」
ロールケーキは大好評でお昼前には完売しましたが、モンペママは「甘さが足りない」、「形がブサイク」など嫌味を連発。
ケーキ作りを担当したママの1人は、気弱なタイプでいつも彼女たちから集中口撃されており、バザー後の打ち上げでもそれが収まる様子がなく、涙目で「ごめんなさい……」と謝っていたとか。これに坂田さんは机を大きくバンッと叩き、「いい加減にしてください!」と大声を出したといいます。
「でも、私もまだ丁寧な言い方だったので、『何よ、指摘だけじゃない。そもそもあなたたちがちゃんと作らなかったのが悪いんでしょ』と思わずキレてしまったんです」
モンペママたちの机に激しいケリを見舞った坂田さんが言い放ったのは、
「オイッ!! 労(ねぎら)いの言葉すらかけずに、何言ってんだ? いい加減ナメたことほざいてるとブチ殺すぞ!」
というドスの利いたセリフ。
普段の温厚ママさんとはまったく別人のような様子に、打ち上げ会場は水を打ったように静まり返ります。
しかも、追い打ちをかけるようにモンペママの顔に自分の顔がくっつくくらいの距離で、「ウチらに言うことがあるだろ!」と恫喝。あまりの豹変ぶりにビビッてしまい、モンペママとその取り巻きは半ベソ状態で謝罪したそうですが、これで解決したわけではありませんでした。

※画像はイメージです(以下、同じ)
PTA役員になったモンスターペアレントが暴君化!

無事完売するも、モンペママは嫌味タラタラ

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