ハマる人続出の中国ドラマ、2023年の注目の新作はどれ!? ウォッチャー3人のイチオシ俳優も
2022年もさまざまなジャンルの作品が話題になった中国ドラマ。今回はタイBLと中国ブロマンスについての話も交えながら、ウォッチャーの3名に2022年の振り返りと2023年期待のドラマについて語ってもらいました!
(※本記事は『中国&タイドラマガイド2023』より抜粋)
──今、中国ドラマで流行っている作品やジャンルはありますか?
青木久美子さん(以下、青木):いろいろなジャンルが出てきて、日本にくる作品が増えていると思います。最近は、今までにはなかった「※民国時代」の作品が増えていますよね。個人的にはサスペンスものが好きなので、そっち系を楽しみにしています。『Burning Ice<バーニング・アイス>―無証之罪―』でドンとハマったのがきっかけで……。
※1912年から1946年までの、中華民国期のこと。
一同:あ~~!
青木:『紳士探偵L』や『河神』シリーズもレトロな雰囲気が楽しいので、やっぱりミステリーが好きかな。あとはラブコメとヒューマンドラマですね。
小田香さん(以下、小田):家族の絆を描いた作品が私は好き。タン・ソンユンの『麻洋街(マーヤンジェ)へようこそ』『家族の名において』、あとは『それでも、家族~All is Well~』にすごくハマった。ほかにも、タイムスリップして母親と同級生になるというストーリーの『ママと同級生』とか。
結局、タイムスリップすることで、ひと昔前の時代が描けますよね。例えば韓国で『恋のスケッチ~応答せよ1988~』(2015年)が流行ったみたいな感じで、少しレトロな雰囲気を楽しむドラマが最近けっこう増えているのかなとは思う。
青木:『駆け抜けろ1996』も懐かしい感じがよかったですね。
小田:やっぱり『麻洋街(マーヤンジェ)へようこそ』もそうだけど、「人情味があって昔はよかったな」「あの頃はよかったな」って感覚を楽しむみたいな、そういう気持ちがあるのかなと。
青木:一方でラブコメは少し子どもっぽいよね。日本に入ってくるのがそうなのかな?
菊池昌彦さん(以下、菊池):ただ、今、ヒロインの職業が多様化しているというか。IT企業だったり、アニメ会社だったりとか、マンガ家を目指していたりとか、そういうヒロインが多い。恋愛の構図は変わらないんですけど、職業が多様化しているってのはありますね。最近はキャリア女子を主人公にした作品が本当に多いですよね。
小田:ここ最近の中国ドラマは、30代の女優が活躍していて、現代劇はキャリア女性ものが多いのかなって。ひところ韓国で流行った年下男子ものみたいなのが今ちょっと流行っていますよね。年下の男性が「癒し」みたいな。