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ハマる人続出の中国ドラマ、2023年の注目の新作はどれ!? ウォッチャー3人のイチオシ俳優も

突然お蔵入りになったり、突然配信される中国ドラマ

小田:中国ドラマって、突然お蔵入りになったり、突然配信されたりしますよね。 青木:例えばブロマンスも『山河令』の後、一度禁止になりましたよね。『陳情令』でヒットしたからみんな同じジャンルを作るわけ。だけど、禁止されちゃったから、配信されないまま塩漬けにされちゃうことがよくある。 菊池:多いですよね、撮ったきり、そのあとの話が出てこないって。 青木:政府の意向で、放送環境を取り締まる部署がお達しというか、命令ではないんですけどブロマンス禁止とか、男の化粧はよくないとか、いろいろ出すんですよ。 菊池:2世俳優禁止とか(笑)。 青木:そうすると、それを忖度して自主規制するんですよ。 小田:タイムスリップ禁止令とか、清朝のドラマが流行ったときは清朝の舞台禁止とか。 菊池:ファンの盛り上がりが過剰になると、政府が規制に乗り出すというか。
菊池昌彦さん

【菊池昌彦さん】撮影/秋山泰彦

オーディション番組も政府が規制

青木:今はオーディション番組も禁止じゃなかったかな。 菊池:ファンが過熱しちゃって、10代の若い子たちがものすごくお金を使うようになっちゃって。 青木:そう、推し活のために大量にキャンペーン商品を買って、応募券を取ったら商品は捨てちゃうとか、色々と問題が多くて。 菊池:やっぱり中国は人数も多いし、盛り上がりすぎちゃうと際限がないので、やはりそれを止めないとってなるんでしょうね。 小田:でも、そういう規制があるからこそ、ブロマンスも曖昧な感じで描かれるのが逆にいいかなって思います。 菊池:直接的な表現はなくて、あくまで匂わせるだけで、「友情だよ!」っていうのを強調していますよね。 小田:やっぱり「ソフトなところ」が中国ブロマンスのよさかな。精神面を強調して、気持ちの揺れをじっくり描いてくれるから、切なさが際立つんじゃないかな。 菊池:あとは、視聴者の捉え方で妄想を膨らませてっていう(笑)。 青木:そう、あのとき後ろで手つないでいたよねとか、妄想を掻き立てるんですよね。 菊池:視聴者の深読みを期待して作っているので、あとからSNSを見るといろいろな解釈ができておもしろいなと思いますね。
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