「自己啓発セミナー」に行ったらヤバすぎた。“異様にポジティブな女性たち”の言動にア然
「私はお金をもっていなかったのもあり、大金をつぎ込む余地がなかったこと。おかしなことをしていても、昔からの友人が離れずにいてくれたことが本当に幸いでした。まだ沼の浅いところで引き返せたんだと思っています」
Mさんはこの後、SNSでスピリチュアルヒーラーを名乗る人物と交流を持ったが、そのヒーラーもまた、顧客たちと揉めてプチ炎上していたという。
「ほかにも、近所の公共施設で、トンデモと呼べる疑似科学的な育児健康講座が開催されているのをよく見かけます。私は自分の好奇心や判断ミスによっておかしな世界と関わってしまいましたが、ごく日常的な場所でも沼の入り口はあるんだなということを日々実感しています」
「何かに困っているときに手軽な解決法を提示されて救いと感じるのは身をもって知ったので、耳障りのいいものに引き寄せられる気持ちはすごくよくわかります。また、そうした界隈は表面的にすごく親身になってくれますしね。でも、本当に頼っていい相手なのかどうか? 私もよく考えるようにしています」
コロナ禍を経た社会の変化でネットを介してのコミュニケーションが、ますます手軽かつ活性化されている昨今。沼との遭遇率もさらに高まっているだろう。そんな環境でうっかり、沼から目をつけられるような情報を発信していないか? 誰もが気をつけていきたいポイントだ。
<文/山田ノジル>
育児健康講座にも沼の入り口が

情報発信には要注意を!
山田ノジル
自然派、○○ヒーリング、マルチ商法、フェムケア、妊活、〇〇育児。だいたいそんな感じのキーワード周辺に漂う、科学的根拠のない謎物件をウォッチング中。長年女性向けの美容健康情報を取材し、そこへ潜む「トンデモ」の存在を実感。愛とツッコミ精神を交え、斬り込んでいる。2018年、当連載をベースにした著書『呪われ女子に、なっていませんか?』(KKベストセラーズ)を発売。twitter:@YamadaNojiru
自分が身内が友人が沼ったご体験談を募集中です。当連載における沼とは、科学的根拠のない健康法やマルチ商法、過激なフェムケアや自然派思想など、主に健康問題に関わるものにハマることを示します。「女子SPA!」のお問い合わせフォームより、ぜひお気軽にご連絡ください(お返事に時間を頂戴する場合もあります)。