Human

「太ったんじゃない?」「若く見える!」は絶対ダメ!歳をとったからこそ“口にしてはいけない言葉”がある

③その年代ならではの美しさを求めること

笑顔の女性 60代70代には、その年代の美しさがある、メリル・ストリープやダイアン・キートンなんて、60過ぎてからのほうが本当に素敵。皴しわやあごのたるみはもちろんあるけど、笑顔とユーモアに、「幾多の人生の荒波を越えてきた経験値」を感じさせてゴージャスだ。  ゴージャスと言えば、映画『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』に登場した歌姫シェールは、超ゴージャスだった。2018年公開の映画で、彼女は1946年生まれなので、撮影時にはおそらく70歳を超えていたと思う。けっして若く見えるわけじゃない、ちゃんと70歳に見える。なのに、立ち居振る舞いのエレガントさとユーモアで、ひときわ輝いていた。  そこに立っただけで、「幾多の人生の荒波を越えてきた経験値」を伝える女優。これは50代までの女優にはできないことでは? 演技じゃなくて、「存在」が伝える感性情報なのだもの。  私は、ダイアン・キートンみたいなキュートな60代を過ごして、シェールみたいなゴージャスな70代になりたい。ずっと、そう願っている。だから、「若く見える」と言われてもピンとこない。  そう、私たちの脳には、「幾多の人生の荒波を越えてきた経験値」がある。後は、笑顔とユーモアだけ。それって、誰にだってできることだ。そう考えてみると、生まれつきの美醜が顕著に出る若いころに較べて、60代の美醜って、公平なのかもしれない。 <文/黒川伊保子 構成/女子SPA!編集部>
黒川伊保子
(株)感性リサーチ代表取締役社長。1959年生まれ、奈良女子大学理学部物理学科卒業。コンピューターメーカーでAI(人工知能)開発に従事、2003年現職。『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』がベストセラーに。近著に『息子のトリセツ』『母のトリセツ
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