子どもを見ながらのリモートワークは「想像を超える地獄」。“24時間フル体制”なママの悲鳴
2020年から突如突入したコロナ禍で、誰も予想しなかったパニックが巻き起こりました。あれから3年、振り返ってみると、コロナ流行下でひときわ進化したのは、「オンライン化」ではないでしょうか。
学校ではオンライン授業、そして会社ではリモートワークが進みました。
特にリモートワークは、満員電車での通勤や堅苦しいスーツの着用から解放され、身体的負担や物理的な開放感を感じている人も多いでしょう。
また、会社側もオフィスビルなどの固定費や交通費などの負担が軽くなるというメリットで、リモート可能な仕事に関してはリモートワークにする、と舵を切った会社もありました。
満員電車から解放されていいことづくめに思えるリモートワークですが、その反面、リモートワークならではのデメリットや不便さもあります。
今回はそんな「リモートワークのデメリット」を痛感している人に話を聞きました。
緊急事態宣言が出たころ、子どもたちは一斉休校、大人はリモートワークが推奨され、さまざまな環境下で生活の変化を強いられました。それぞれ不便を感じる面はありますが、なかでも、周りが考える以上に大変なのが「子どもの面倒を見ながらのリモートワーク」。
リモートワークは、育児中のママにメリットが大きいと言われています。通勤時間の節約や、ちょっとした合間に家事ができるなど、確かにリモートならではのメリットもありますが、子どもの面倒を見ながら仕事ができるかといえば、それは全くの別問題。
もし「育児しながらのリモートワークは簡単」だと思っている人がいるとすれば、それは全くの勘違いです。
上尾みゆきさん(仮名・35歳)は、子どもが0歳から3歳までの3年間がコロナ禍にぶつかり、0歳児を抱えながらリモートワーク生活がスタートしました。
「コロナ禍に突入した当初、保育園は医療従事者の子どもを優先し、リモートワーク中の人は、できるだけ子どもを保育園に連れてこないで自宅で見てくださいという雰囲気でした」
預けようと思えば預けられるけれど、預けにくい「圧」を感じ、自宅で子どもの面倒を見ながらのリモートワークを選ぶことにした上尾さん。ですが、実際に家で小さな子どもを抱えながらの仕事は想像を絶する世界だったと語ります。
「幼稚園や学校休校も大変かと思いますが、乳児~幼児期の子どもを抱えてのリモートワークも本当にきつかったです。どんどん変化する子どもの成長段階に合わせて、それぞれに苦労がありました」
育児中のリモートワークは“簡単”なのか?
