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子どもを見ながらのリモートワークは「想像を超える地獄」。“24時間フル体制”なママの悲鳴

幼児を育てる親にとって、夕方以降はカオスの時間

「子どものことって、1人で勝手に遊ばせて、ご飯を食べさせておけば大丈夫と勘違いしている人が結構多くて。『うちも猫がパソコンの上に乗っちゃって仕事できないのよ』なんて言われると、ペットと一緒にしないで! と思っちゃいます。ごめんなさい、猫を飼ったことがないので本当は私の想像より大変なのかもしれませんが……。  四六時中子どもを見ている親の状況は、経験しないと分からないとは知りつつ、理解されないことで悲しくなる場面は多いです。今も、例えば子どもが熱を出して看病をしている日でも、いつもと同じように仕事できると思われてしまうのがちょっと辛いですね」 赤ちゃんをあやす人 リモートワークは家でできるという大きなメリットがありますが、その分始業時間や終業時間が曖昧になってしまい、結局ずっと仕事から離れられないというデメリットも存在します。 「たとえば通常であれば『連絡するのに常識的な時間』と思われる夕方~夜までの間も、育児中のママにとっては非常に慌ただしい時間帯です。  保育園から帰ってきたら、疲れてぐずる子どもをあやしながら着替え、お風呂、ご飯、寝かしつけとダッシュ。そのどれもが大人の計画どおりに進むわけもなく、息つく暇もありません。その間に仕事のチャットが来ていたりするとすぐに返信できず申し訳なく思ってしまいます

これって24時間体制? ルール整備の必要性を感じる

 逆に、子どもが寝ている早朝を利用して仕事をこなしていると、他の人にとって早朝の連絡は非常識だと思い、連絡のやり取りなどに不便やストレスを感じることも多いとか。    上尾さんはそんなリモートワークについて、こう提案します。 「リモートワークが一気に進み、まだ利用にあたってのルール整備が追い付いていないと感じます。会社という場所で拘束されていないからこそ、それぞれが都合の良い時間を掲示して分かりやすくするなど、コミュニケーションや社内でのルール整備の必要性を感じています落ち込む女性 かつての勤務体制であれば、会社でパソコンの電源を切れば、仕事の連絡は次の日に回せました。でも在宅でいつでも連絡が取れる状態にあることで「24時間仕事モード」になってしまいがち。  リモートワークのメリットを最大限に活かすためにも、これからはリモートでもオンオフのメリハリをつけるなど、快適に仕事をするための工夫が必要になってくるのではないでしょうか。 【関連記事】⇒コロナの3年間で「不登校が増えた」学校も。ある教師の“本音のつぶやき”に激しく共感 【関連記事】⇒48歳・独身女性「母なしでは生き方がわからない」。依存し合う“危険な母娘関係”から抜け出すには #令和の親 #令和の子 【関連記事】⇒「お金があったのが不幸の元かも」ひきこもり息子を支える、裕福な62歳・パート主婦の嘆き <取材・文/塩辛いか乃> 
塩辛いか乃
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako 連載「乳がんドタバタ日記」Kindleで発売中!
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