
2022年8月に「岡田健史」から本名の水上恒司に改名し、連続テレビ小説『ブギウギ』への登場も話題の水上恒司さん(24)。
福原遥さんとW主演を務める映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』も公開になりました。奇しくもともに戦時下を生きる青年を演じた水上さんにインタビュー。また水上さん自身について探っていくと、「きっと僕は、この仕事じゃなかったら、結構面倒くさい人」との言葉が返ってきました。
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――今作は、現代の女子高生の百合(福原)が、目を覚ますと1945年の日本にいた。そこで特攻隊員の青年・彰(水上)と恋に落ちるというラブストーリー。水上さんは特攻隊員の青年・彰を演じました。出撃するまでの間に、百合と出会うわけですが、彰として、どんなことを感じましたか?
水上恒司さん(以下、水上)「ふたりでかき氷を食べるシーンがあるんですけど、彰はあの瞬間に、“行きたくないな”と思ったと思うんです。福原さん演じる百合を見て、“この子ともっと生きたい”ときっと思った。その気持ちを、彰を演じる身として表現したいなと。なかなか心の中が見えない彰の、ポロっと気持ちが出た数少ない瞬間だったと思います。
特攻隊がどういうものかを僕たちは知っているから、あそこのシーンの残酷さが分かりますよね。残酷であり、もしかしたら彰が、生前一番嬉しかった瞬間かもしれないですね」
――本作を通じて、どんなことを伝えられたらと思いますか?
水上「朝ドラもそうですが、戦時中のような、今の僕たちには想像できないような大変な状況でも、愛が芽生えたり、その愛が芽生えたからこそ、次の世代の僕たちはここに存在していたりする。大事な人を、大事にしていきたいという気持ちや思いといった普遍的なものを伝えていきたいなと。
百合と彰にフォーカスをあててはいますが、ひたすら若者たちを支える鶴屋食堂のツルさん(松坂慶子)をはじめ、いろんな愛の形が見える作品です。そういった部分を、現代の方々が見てどう思うのか。今までもこういった作品は数えきれないくらいあります。ただ、今このタイミングでこの映画を公開する意義がどこにあるのかを伝えられたらと思っています」