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子ども3人以上世帯の大学無償化、ぶっちゃけどうよ?ママたちのリアルな本音が続々

 2023年12月11日に政府が発表した「こども未来戦略」案。  その一つとして、2025年度から子どもを3人以上扶養する多子世帯の大学授業料を所得制限なしで無償化することが盛り込まれ、支持する声もある一方、子育て世帯には不満やとまどいの声も広がっています。  今回は、子どもの数が異なる3人のママからリアルな声を聞いてきました。

分かりにくい!多子世帯の大学費用無償化とは

岸田文雄首相

首相官邸HPより

「こども未来戦略」は2028年度までに総額3.6兆円の財源が投入される方針となっている少子化対策のための施策です。  その柱の一つである多子世帯対象の大学授業料無償化の主な特徴は以下の通り。 1.所得制限はなし 2.扶養する子どもが3人以上で無償化になる 3.支援上限は、国公立が授業料約54万円・入学金約28万円/私立が授業料約70万円・入学金約26万円  間違いやすいのが、子どもが3人いるだけでは無償化の対象にならない点。例えば、第一子が大学生で、第二子と第三子が高校生の場合、第一子は無償化の対象となります。しかし、第一子が社会人になると、第二子と第三子は無償化の対象になりません。

望んでも第三子が持てない家庭も

悩む主婦

※イメージです(以下、同じ)

 11歳と6歳の子ども共働きで育てる酒井心さん(仮名・30代)は、体力の問題があり第三子を断念したひとり。政府が打ち出したこの施策には憤りを感じているといいます。 「子どもが増えることで負担になることっていろいろあるんだよね。それは経済的な問題だけでなく、ママが自分に使う時間や子育てする体力の問題もそう。  きっと私のように『体力がないこと』を理由に3人目を作らない選択をする人も少なくないはず。だから、まずはママが安心して子育てできるような環境を整えてほしいな」  例えば、子どもが増えると所属する保育園や学校、また習い事などの場が増えます。所属先では保護者の役員や当番だけでなく、子どもが小さい内は送迎を伴うこともあり、保護者の時間的、体力的な負担は大きいといいます。
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不妊治療を無償化にはできないのだろうか
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