
「週末は不用品の買取などで特に忙しくなり、そこで店長が手腕を発揮して切り盛りしてほしいところですが、『事務作業があるから』といって事務室にこもり、パートだけでお店を回しててんやわんや。
それなのに忙しいかどうかも気にせず涼しい顔をして、休憩中のスタッフと談笑する声が店内に響き渡ってきたときは、さすがに殺意がわきました」
店長は店の責任者。
お店の売り上げを担う重要なポジションなのに、接客もせずに引きこもっている有様。その態度にキレたスタッフの一人が、店長に直接「忙しいときは接客を手伝ってください!」と伝えたのだそう。
すると、しぶしぶカウンターで接客をしはじめた店長。ですがやはり「できるだけやりたくない」のが見え見えで、お客さまが順番待ちをしていても、見て見ぬふり。お客さまに声をかけられても「はぁ?なんですかぁ?」と接客にあるまじき態度。
「買取の受付もしようとしないし、お客さまにはひどい態度。レジでも割引対応をミスしていたのに謝りもせず、『じゃあ、やり直します』とひとこと。もうこの店長の下で働いている自分が嫌になるくらい恥ずかしかったです」
そんなやる気のない店長にある日、天罰が下ります。
なんと、本社経由でクレームが来ました。
至急対応してくださいとのことで内容を見ると、さきほど来店されたと思われるお客さま。ひどい態度に相当ご立腹で、本社からも厳重注意されてしまったのです。
その後も「あの男の人に睨まれた」とか、口コミサイトに店員の態度が悪すぎると書かれたりと、読むたびに「ああ、また店長のことだ」とため息をついてしまうそう。
「わたしはいちパートスタッフですが、自分が買い物をするときに気持ちのいい接客をしてもらうと嬉しいので、自分もできるだけ気持ちよく接客するように努めています。主婦のスタッフさんはみんなそういう意識でやっていますし、仕事も気持ちよくできるようにしたい。なのに、仕事の指示もせず、パートに任せきり、しかも一番大事な接客まで全部ぶち壊す店長にみんな怒り心頭です」
店長になりたてなので残念ながらそこまでのお咎めにとどまりましたが、一日でも早くどこかに異動するように祈っているのだとか。
「これ以上改善されないようであれば、さらに上の上司にこの状況を伝えて訴えようと思っています」
彼のXデーは、近いのかもしれません。
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<文/塩辛いか乃>
塩辛いか乃
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。
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@yukaikayukako
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