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冬ドラマの女優ベスト3。日曜劇場の19歳女優も凄いけど、“大苦戦のドラマ”で熱演見せたNo.1は

『不適切にもほどがある!』河合優実

同じく主人公の娘役を演じた『不適切にもほどがある!』(TBS系)の河合優実も、存在感がありました。1986年と2024年をタイムリープする体育教師・小川市郎(阿部サダヲ)の17歳の娘・純子をチャーミングに演じています。
『不適切にもほどがある!』

画像:TBSテレビ『不適切にもほどがある!』公式サイトより

2021年の映画『由宇子の天秤』では、塾講師の子どもを妊娠して苦悩する女子高生を演じた河合。若手らしからぬ熱演が評判を集め、数多くの新人賞を受賞しました。 その後映画を中心に演技に磨きをかけ、昨年放送の『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(NHK総合)では主演を務めました。父を早くに亡くし、母は当然の車椅子生活、弟はダウン症という家族を持つ、複雑な主人公の心情をリアルに表現。こちらも話題を集めました。

隠しきれない品のよさと深い愛の表現が秀逸

話を『不適切にもほどがある!』に戻します。初登場のシーンから衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか? 80年代の流行「聖子ちゃんカット」で超ロングスカート。父・市郎に対して「そこで納豆かき混ぜてるチビで薄毛のおっさんだよハゲ!」など口汚く罵り、親子喧嘩を繰り広げます。でもその可愛さは圧倒的!! バリバリの不良スタイルで口も悪いし、下品なこともいうけれど、どことなく品のよさを感じさせ、観る者を惹きつけるのは、河合自身のもつ存在感があってこそ。
第5話では、大学に進学した純子がワンレンボディコン姿を披露したと思ったら、純子の未来――衝撃的な事実が明らかになりました。幼い少女の無邪気さと同時に、父への敬慕、内に秘めた優しさや強さも見せつけた河合。涙なくしては観られない回になりました。
第7話で令和にタイムスリップし、令和ルックに変貌。それはそれで可愛らしく、本作は河合のさまざまな魅力が感じられる作品になったと思います。今年6月には主演映画『あんのこと』の公開も控えており、シャブ中でウリの常習犯を体当たりで演じているとか。これからの活躍が最も楽しみな女優のひとりでしょう。
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“観ている人が苦しくなるほどの不幸”を演じた3人目は?
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