
2つ目の理由は、飽きに対処するためです。
最近の日本は昔の日本とは違って、暑い日が長く続きます。そのため、5月から10月頭ぐらいまではいわゆる夏服で過ごすことになります。そうなると、1年のうちの半分近くを夏服なのです。
私はそれほど飽きっぽいほうではありませんが、そんな私でも同じような服ばかり着続けていると、9月には飽きてしまいます。どんなに素敵な服でも、ずっと見続けていると最後には平凡で退屈なものに見えてきます。
それは、去年の秋、突如、湘南のとある遊水地にあらわれたこの地では珍しいオオヒシクイ1羽が、現れた当初のころは連日、人が押し寄せてくるほど新鮮で、魅力的で、どうしても見たい鳥だったのにもかかわらず、春になったら、ほとんどの人の興味は失せ、見に来る人もいなくなるのと同じです。服だって、鳥だって、ずっと見ていると、それほど素敵に見えなくなるのです。

夏前半は、軽く透明感があり、太陽光に映えるノースリーブを
飽きることがわかっているので、私は夏を前半と後半に分けて考えます。そして夏前半は、軽く透明感がある太陽光に映える明るい色の服を着ます。そして、後半になったら、今度は強い太陽光と、少し日焼けした肌に映える強い色、あるいは暗めの色のノースリーブのシャツと取り換えます。
このように、形、素材とも変わらないノースリーブのシャツだけれども、色に変化をつけることによって、完全にこのシャツに飽きてしまって、もう着たくなくなるのを防ぎます。
フェミニンなシャツにメンズライクなジャケットでギャップを
さて、4月半ばから着るノースリーブのシャツは、もちろんそれだけでは出かけません。まだまだ朝晩は寒い日もありますから、上にはジャケット、またはコートを羽織ります。
フェミニンな印象のノースリーブのシャツにメンズライクなテイラードジャケットを着ることによって、印象のギャップが生まれます。こうすることで、新しい何かを買わないでも、新鮮な気持ちになれます。
ノースリーブのシャツにジャケットを着て出かけた先で、ジャケットを脱ぐ場合に備えて、私はスカーフを用意しておきます。最初から首に巻いて出かけるときもあれば、ジャケットを脱いでからのバッグからスカーフを取り出して、肩に羽織ることもあります。

気温変化が激しいときはスカーフが役に立つ
気温の寒暖差に洋服で対応するには、重ね着をする以外ありません。ですから1日のうちで気温変化が激しいときは、脱いだり着たりが簡単なものを着ていくぐらいしか、できることはありません。そんなときスカーフは大変役に立ちます。
気温の変化が激しいこの時期、私は家の中でも小さ目のスカーフをいつも首に巻いているぐらいです。スカーフ一枚でもかなり暖かくなれます。