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傘が傘立てに「好きです」とキスして“最後”まで…! 斬新すぎるBL漫画、生まれた経緯もスゴかった<漫画>

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男性同士の生々しい描写を、いっそ無機質にしてみよう

――色々とツッコみたいこと……いえ、お聞きしたいことはあるのですが、まずは今作『放課後水入らず』をつくることになった経緯を教えていただけますか? 「近年、BLジャンルは映像化なども増えて一般的になってきています。コミックシーモアの中でも人気のジャンルではあるのですが、BL初心者の方々にも、もっとコミックや小説を読んでもらう機会を増やしたいという思いから企画が始まりました」(コミックシーモア、以下カッコ内同) ――ジャンルの読者層を広めるため、というわけですね。それにしてはかなりソリッドな設定を考えついたような。 「初心者に訴求するためにはどうしたらいいか? と考えた時に、我々のように普段からBLに接している人間にはもはや難しいのではという話になりまして(笑)。今回はあえて外部の男性プランナーさんに企画を依頼したんです。 その方はまさにBL=男性同士の濡れ場がメインと思ってBLを敬遠してきたという方でした。今回のことをきっかけに色々と作品を読み、BLの魅力は性的な描写ではなく、男性同士の心の葛藤や揺らぎ、ギャップ萌えにあるのだと理解してくれたんです

傘×傘立ては、ロジカルに考えた末の解答

――たしかに、BL=激しい濡れ場の印象を持っている人は多いのかも。 「だからこそ一歩が踏み出せずにいる人が多いんですよね。そのためにも先入観を取っ払って、BLに対して食わず嫌いな人も安心して見れる濡れ場を作らなければいけない。受けと攻めを何か別物に変換する必要があったんですよ。 男性同士だからこそ、描写が生々しくなりがちなのが大きな課題でした。そこを無機質なものにしてしまえば、見やすくなるのでは?と考えたのです」 ――「傘×傘立て」のカップリングは、どこから着想を得たのでしょう? 「攻めと受けは極端に抽象化すると、棒と穴なんですよね。かつ一般的に馴染があって、濡れる・大きくなる・折れるなどの表現ができるもの……傘と傘立てだ! と、プランナーさんが導き出しました」 ――凄いですね、その発想! 「プランナーさんがロジカルに考えた末の解答です。私たちも企画案をいただいて衝撃を受けました(笑)」
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漫画の作者が語った「最も難しかったこと」は
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