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「女の子にしか見えない…」激やせ役作りが話題の23歳俳優。凄いのは“見た目”だけじゃなかった

「俺は死んでやる」ユカちゃんの心の叫び

最も高橋に驚かされたのは、予告編にもある「世間がいいっていうものにならなきゃいけないなら、俺は死んでやる」のシーン。ユカちゃんの心の叫びを、印象的に見せていました。そして八虎とともに「自分は何者なのか?!」という問いに、全身全霊で向き合おうと見せた“強さ”には心が震えました。
映画「ブルーピリオド」

©山口つばさ/講談社 ©2024 映画「ブルーピリオド」製作委員会

この作品を通じて、主人公・八虎を演じる眞栄田は「夢のもつ熱量」を表現しましたが、高橋は「夢のもつ儚さ」を表現していたように思います。その対照性があったからこそ、単にキラキラした青春映画ではない、深い人間ドラマとして心に残る作品へと昇華されているのではないでしょうか。つまり、高橋の功績は実に大きい! 映画のキャッチコピーである「情熱は、武器だ。」の言葉の通り、高橋が作品に注ぎ込んだ情熱を、想いを、劇場で存分に受け取ってほしいと思います。

ドラマではガラリと印象を変えて「一人二役」

一方、高橋は現在放送中のドラマ『伝説の頭 翔』(テレビ朝日系、金曜よる11時15分~)で、一人二役に挑戦中。一人は1000人を超えるヤンキーたちを従える不良チーム「グランドクロス」を束ねる伝説の頭・伊集院翔。そしてもう一人は、クラスでもまったく存在感がなく、万年パシリ・山田達人。
『伝説の頭 翔』

画像:テレビ朝日『伝説の頭 翔』公式サイトより

偶然出会ったふたりが、容姿のそっくりさを理由に人生を交換することになりました。見た目は一緒ですが、声のトーンに話し方や目の動き。それだけで、翔なのか達人なのかがすぐに分かる。高橋の演技力が存分に発揮されています。 圧倒的な表現力をもつ高橋の魅力を、さまざまな角度から感じられる夏になりそうです。 <文/鈴木まこと(tricle.ltd)> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
鈴木まこと
日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:@makoto12130201
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