ハリソンに心を奪われる理由として、圧倒的な“強キャラ感”も挙げられる。先述した通り、ハリソンはハードコアなフェチを有しているが、決して荒々しい言動を見せるわけではない。ですます調で話し、感情を高ぶらせることはほとんどなく、常に余裕を持った態度を見せている。ジェントルマンな言動に加え、色気もだだ漏れ。そこに猟奇的な嗜好を持っており、強キャラ感が留まることを知らない。

Netflixシリーズ『地面師たち』7月25日より独占配信中
そんな強キャラ感を遺憾なく見せつけたシーンがある。それは6話でハリソンが、裏切った“ある人物”に制裁を加えるシーンだ。ハリソンは、ウエスタンブーツでその人物の顔を何度も踏みつける、という
“最もフィジカルで、最もプリミティブで、そして最もフェティッシュなやり方”を選択。最終的に裏切り者の顔は大破してしまう。
本来、人間に踏みつけられ続けたとしても、顔がグチャグチャになることは容易にイメージできない。だがハリソンが強キャラとしての重厚さを確立してきたからこそ、凄惨な殺害ができたことにも納得感を覚えた。
トヨエツの色気や強キャラ感にしっかりと溺れられる『地面師たち』。今後も多くの人達を魅了していくドラマになるだろう。
<文/望月悠木>
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望月悠木
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):
@mochizukiyuuki