そんな時、日立さんの頭に「あるアイテム」の存在が思い浮かびました。

父親から譲り受けた“多機能アイテム”が救世主に(写真は本人提供、以下同じ)
「
かなり昔に父からもらった、手回し充電ラジオのことを思い出したんです。たまたま取り出しやすい場所にあったので見てみると、充電用のケーブル差し込み口があったんです! 必死で手回しして発電したおかげで、スマホを充電しながら、ニュースを確認したり、友人や家族と連絡を取り合ったりすることができました」

さらに日立さんの持っていた手回し充電ラジオは、本来の機能であるラジオ以外に、懐中電灯として使うことも可能。「スマートフォンの充電がある程度回復した後は、懐中電灯として活用して、真っ暗になった部屋の中に落下物がないかを確認したり、出口を確保したりするために活用しました」
地震発生から3時間ほどして、無事に停電から回復。日立さんは手回し充電ラジオに助けられたと話します。
「あの地震の日以降、手回し充電ラジオは、すぐに取り出せる分かりやすい場所に常備しています。今は結婚して家族も増えたので、しまい場所と使い方はきちんと家族で共有し、いつでも誰でもすぐに使えるようにしています」

手回し充電ラジオにはさまざまな種類のものがありますが、日立さんの持っているものは細長くコンパクトにおさまるタイプのアイテム。
かさばらず、スキマに備えられるのも魅力的なポイントだと話してくれました。
今後、いつどこで起こるか分からない災害。手回し充電器以外にも、災害時に役立つアイテムはたくさんあります。いざという時に困らないように、必需品はしっかりと備えておきたいですね。
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<文/萩ゆう>
萩ゆう
住むところは中国地方や関西など、全国各地を転々と暮らすWebライター。温泉メディア、女性メディアなどで執筆中。特技はマラソンでフルマラソン3時間ギリの記録をもつ。