「けれどついに1月も終わりに近づき、記念日の2月も目前。さすがにこれはヤバイと思いました。弟にしつこく連絡していると、『何回も電話してきて、どうしたの?』とキョトンとした様子。
私は、イライラしながら両親の結婚35周年祝いはどうなったのかと尋ねました」
すると悠斗さんは、「あ、ごめん、ごめん。
お金使い込んじゃったから、お金がたまったら旅行会社に連絡しようと思ってた」と、サラリと言ってのけたのです。

怒りのピークを迎えた奈緒さんは、「
今年からちゃんとするって言ってたじゃない!」とまくし立てます。
「でも弟は、『え? 今年?』と言い、『
俺はちゃんと、“来年から”って言ったじゃん』と続けたのです。そして、スマホの着信履歴を確認するよう提案してきました。
苛立ちながら着信履歴を確認して通話時間から計算すると、電話を切った時間は、大晦日の24時を過ぎていました。でも弟が『来年からはちゃんとする!』と発言した時刻が、年内だったのか年明けだったのかハッキリしません」
とんでもない言い逃れをする弟さんに、呆れと怒りが混じった複雑な感情をぶつけた奈緒さんでしたが、相手の反応はイマイチ。とくに反省している様子もなく、のらりくらり逃げ切ろうという様子です。
「責めきれる材料がなく、振り込んだ5万円は勉強代として諦めることにしました。ただ、
弟のことは一生信用できる気がしません。信じて裏切られて、気分の悪い年明けになりました。人の決意や抱負を真に受けすぎるのはよくないですね」
特別な日は心境にも影響を与えそうですが、そのようなときこそ冷静な判断が必要かもしれません。周りの雰囲気に流されず、慎重に物事を判断したいものですね。
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<文/山内良子>
山内良子
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意。