文句なしに今年No.1だったドラマは、NHK連続テレビ小説『虎に翼』! 憲法第14条にある「法の下の平等」を最大のテーマに、日本初の女性弁護士である三淵嘉子氏をモデルにした女性・寅子(伊藤沙莉)の奮闘を描きました。伊藤沙莉が放つ唯一無二のヒロイン力が素晴らしかったのは言わずもがな。それ以上に、実際の法曹界の歴史をシンクロさせた吉田恵里香氏の緻密な脚本力には何度も唸らされました。

『連続テレビ小説 虎に翼 Part1 (1) (NHKドラマ・ガイド) 』NHK出版
一人ひとりのキャラクターの解像度が高いこともあり、リーガルドラマでもあり、ホームドラマでもあり、社会派ドラマでもあり、多彩な楽しみ方をさせてくれたことも特徴的。昭和初期から令和になったイマも残り続ける差別や偏見にも真正面から向き合った作品でもありました。誰もが感じたことのある「はて?」に、ヒロインたちが逞しく立ち向かっていく姿には何度も励まされ、心奪われました。
これまでも多くの朝ドラを楽しんできた筆者ですが、最終回後すぐに、松山ケンイチの毎話視聴ポストを観ながら全話を一気に再視聴。こんなに短期間でもう1周した朝ドラは初めてでした。何度観ても気づきや感動のある、まさに伝説的朝ドラだったのではないでしょうか。
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ここでは紹介しきれないほど、他にも数々の名作ドラマが生まれた2024年。配信のオリジナルドラマも多く、ドラマ好きとしては何度も嬉しい悲鳴をあげた一年でした。皆さんの今年のお気に入りドラマは、ありましたか?
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2024年「良かったドラマ」ベスト10。大号泣の恋愛ドラマに、“何もかも強烈すぎた”医療ドラマも外せない<前編>
<文/鈴木まこと>
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日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:
@makoto12130201