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秋ドラマから『ドクターX』に続く「テレ朝のドル箱」が生まれた理由。35歳新婚俳優の現在地に関係アリか

テレ朝のドル箱『科捜研の女』『相棒』『ドクターX』の現状

 そんな『ザ・トラベルナース』ですが、『科捜研の女』、『相棒』、『ドクターX』のように、テレビ朝日のドル箱シリーズになりうるコンテンツとして、局内外から期待が高まっているのです。 劇場版ドクターX 沢口靖子さん主演の『科捜研の女』は視聴率低下が叫ばれており、近年はたびたびシリーズ打ち切りの報道が出るなど、好調とは言い難い状態。  水谷豊さんが歴代バディと主演する『相棒』は、今なお人気も視聴率も好調を維持しています。しかし、水谷さんの実年齢が72歳と高齢になっており、現役刑事役を演じるのがやや不自然になってきているため、そう遠くないうちにグランドフィナーレを迎えるのではという見方が強まっているのです。  そして米倉涼子さん主演の『ドクターX』は12月6日から劇場版が公開中ですが、こちらは『劇場版ドクターX FINAL』と銘打たれており、公式から「完結」という発表もされているため、12年のシリーズに幕を下ろすことが決定しています。  つまり、これまでテレ朝のドラマを支えて来たご長寿シリーズ3作品の“終わり”が近づいており、テレ朝としては新たなドラマの“柱”を是が非でも作っておきたいところなのです。

長期シリーズ化でも“金属疲労”しにくいワケ

 そんななか、一昨年誕生したのが『ドクターX』の脚本家・中園ミホ氏が手掛ける『ザ・トラベルナース』でした。
 主人公とバディはひとつの病院にとどまらず、問題を抱えた病院を転々としていくフリーランスの看護師のため、前作が始まったときからシリーズ化しやすそうな設定だと感じていました。  主人公とバディ以外のレギュラーキャラたちが人気を博していれば、同じ病院を舞台に続編を作ることもできますし、それだとマンネリしてしまう懸念があるということなら、続編の舞台を違う病院にしてサブキャラを総入れ替えすることも容易だからです。実際、今秋の第2シリーズは、第1シリーズとは違う病院に主人公とバディが勤めていました。  主人公の設定が長期シリーズ化しても“金属疲労”を起こしにくいようになっているのは、企画立ち上げ当初からシリーズ化を想定していたからでしょう。  その証拠に、第2シリーズの放送が発表された際の公式サイト掲載のインタビューで、岡田将生さんは続編が決まったときの心境を尋ねられた際、「前作を撮っている最中からチーム一丸となって、続編を目指せるように頑張っていたのですが、まさか2年で帰ってこられると思っていなかったので、本当にうれしかったです」とコメントしているのです。
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岡田将生自身がシリーズ化を熱望していた…!?
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