その女性は人見知りだったのか、質問してもそっけない返事ばかりで会話もほとんどしなかったとか。30分ほどで女性の自宅前に到着すると、女性はお礼がしたいと言って二人を待たせたそうです。

「でも10分たっても20分たっても女性は家から出てこなくて。変だなと思って、真美と一緒に玄関まで行ってチャイムを鳴らしました。そうしたら、中からでてきたのはおじいちゃんだったんです。あの方のお父さんかなって思ったんですけど、
そんな女性は知らない、一人暮らしだって言われて」
2人とも意味が分からず、一旦車に戻ることに。混乱していると、真美さんがあることに気づきます。
「真美が『
あれ? 財布がない』って言い出して。2人もカバンを後ろにまとめて置いていたので、私のカバンに間違えて入れたんじゃないかって思って確認したら、私のお財布もなかったんです。2人ともカバンにお財布をいれた記憶があったし、同時になくすなんて滅多にないじゃないですか。あの女性は後ろに乗っていました。それで真美と顔を見合わせて『やられたね』って」
なんと助けた女性に財布を盗まれていたそうです。
似たような話で、ヒッチハイカーを乗せたら窃盗・強盗に遭ったという例は世界中でよくあるらしいですが…“雪の中を歩く女性”を助けたくなるのは人情ですよね。