“まさかの父親”を持つ21歳俳優に期待膨らむ。出自も「自分の一部」と言えるスゴさ
2024年は、沢村一樹の長男である野村康太を最大の出世頭として、二世俳優が大躍進する黄金期だったと思う。
その中で年の瀬、ABEMA TIMESのインタビューに答え、令和の二世俳優としての心構えを示したのが、谷原章介を父にもつ谷原七音である。
イケメン研究をライフワークとする“イケメン・サーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、俳優デビューに期待を込めて谷原七音を解説する。
今の時代、デビューまもない新人俳優が活路を見いだすべき場所はどこにあるのだろう?『仮面ライダーW』(テレビ朝日、2009~2010年)の菅田将暉や『仮面ライダービルド』(テレビ朝日、2017~2018年)の赤楚衛二などが出演したライダー作品は、未だ新人俳優のための初等教育的な役割を担っている。
初代ライダー俳優である藤岡弘の長男・藤岡真威人は、セガによるオリジナルキャラクターシリーズ「せが四郎」シリーズで俳優デビュー。主演ドラマ『ウイングマン』(テレビ東京、2024年)では、特撮ヒーローに憧れる主人公を演じた。最近では北大路欣也主演の『三屋清左衛門残日録』(日本映画専門チャンネル、2024年)で若侍を演じている。
SNSから注目を集めた駒木根葵汰も新春放送の『新・暴れん坊将軍』(テレビ朝日)で松平健演じる徳川吉宗の次男を演じた。若手俳優の活路は意外と時代劇がトレンドなのかしら。駒木根が新原泰佑とW主演した『25時、赤坂で』(テレビ東京、2024年)や『パーフェクトプロポーズ』(フジテレビ、2024年)の野村康太など、民放、配信オリジナル問わずBLドラマも新人が腕を試す試金石。あるいは、駒木根や高橋文哉を輩出した恋愛リアリティ番組『オオカミ』シリーズ(ABEMA)も活路としては今や定番か。
ABEMAに限らず、各配信プラットフォームが競って新たなコンセプトの番組を制作している。それくらい恋愛リアリティ番組は飽和状態にある。ABEMA配信の『シャッフルアイランド』や『LOVE CATCHER Japan』など、手をかえ品をかえ、思いつき的な発想勝負の番組が量産されている。
そのABEMAによる情報サイトABEMA TIMESで注目のインタビュー記事が掲載されていたのが気になった。取材対象者は、メディア初インタビューに臨んだ谷原七音。第37回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でフォトジェニック賞を受賞した、デビュー目前ほやほやの新人である。
同コンテスト審査中から、谷原七音は話題の人だった。谷原姓について、自分は谷原章介の息子であることを明かしていたからである。ABEMAインタビューでは、谷原章介の息子であることになんの葛藤もみいださず、「僕はそれも含めて自分の一部かなと捉えている」と臆することなく答えている。
若手俳優の活路はどこに?
デビュー目前ほやほやの新人
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