「私は傷つきやすい“繊細さん”です」爆発しやすい32歳女性のカン違い。恋人や友人を“切る”前に考えたいこと
こんにちは。これまで3000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。
HSPという特徴をご存じですか? HSPはHighly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の頭文字をとった言葉で、感受性が非常に高く、環境からの刺激に敏感に反応する人々を指します。「繊細さん」とも呼ばれるHSPには感覚が過敏で共感力が強いなどの特徴があるそうで、日本では2018年ごろにHSPに関する本が出版されたのをきっかけに広まりました。
HSPは診断名や疾患名ではなく、気質をあらわす概念です。そのため、HSPかどうかはほとんど自己判断です。
婚活相談に来たミナさん(仮名・32歳)は自称HSPです。数カ月前までは彼氏がいたというミナさん。ある日、その彼から「同棲しないか」と提案され、モヤっとしたそう。その理由は、当時ネットで頻繁に見かけた「同棲をすると結婚が遠のく」という説でした。
彼がどういうつもりで同棲を提案したのかを、その場で確認すればよかったのかもしれません。ですがそのときは「え~、どうしよっかな」程度の反応でやり過ごしてしまいました。
後日、ミナさんは既婚者の女友達に「プロポーズもしないのに同棲しようって言ってくる男ってどう思う?」と相談。「う~ん、私は同棲したことがなくて、プロポーズされて結婚と同居が同時だったから分からない」と返されました。
解散してからも、ミナさんの中で気持ちのモヤモヤが止まりません。モヤモヤを突き詰めていった結果「私はマウンティングされたんだ」と感じたそうです。結果、その女友達とは距離を置くことに。
この友人の発言は、マウンティングに当たるのでしょうか?
ミナさんには結婚したい気持ちがありました。ですが「彼氏から結婚にがっついている女に見られ、重い女認定されるのが怖かった」と言います。
ミナさんから同棲の話題に触れないでいると、彼氏の方からも何も言われず、2~3カ月ほどの時間が過ぎていきました。このはっきりしない状態に、ミナさんの不安はどんどん募っていきます。
ある日勇気を振りしぼり、「前に同棲しようって言ってたじゃん。あれってどういうつもりだったの?」と切り出しました。すると彼は「そんなこと言ったっけ?」と手ごたえのない反応。その瞬間、感情のコントロールができなくなり、「ずっと不安だった」などと彼に不満をぶちまけてしまいました。
「その場で言ってくれればいいのに後から責められても困るよ」と彼から言われ、後から「お互いに考える時間を作ろう」とLINEが来ます。
ミナさんは彼から捨てられるのが怖くて、衝動的に「別れよう」とLINEを送り、お別れすることになりました。

写真はイメージです(以下同)
自称HSPさんが「マウントを取られた」と思ったできごと

ひとりで不安を募らせ、突然爆発させて暴走
