痩せても貧乳にならない方法はあるのか?
“イケメン男性トレーナー”として注目の、パーソナルトレーナー森拓郎氏に、夏に向けてのダイエット心得を聞きました。
⇒【前回の記事】痩せてはいけない場所、最優先で痩せるべき場所
http://joshi-spa.jp/14239
女性がダイエットで痩せて欲しくないところといえば「胸」。「私、ダイエットをすると胸から落ちるんです」と仰る人も多く、とてもデリケートな問題です。女性のバストはもちろん体脂肪でできていますから、そこだけ全く落とさずにダイエットということは不可能と考えられます。実際、バストだけ目立って体脂肪が落ちていくなんてことはあるのでしょうか?
実際に女性何名かに伺ってみると、バストから落ちていく傾向としてあげられるのが「食事制限だけを行ったダイエット」なのだそうです。これは正確にそうだとは決めつけられませんが、女性がよくやってしまう食事制限でのケースでいうと、単純に無理にカロリーを減らしすぎて、必要な栄養素も摂れていない状態です。体脂肪は落ちたとしても、筋肉も一緒におちてしまうことで、バストが垂れてしまっているように見える……ということが考えられます。
以前のコラムで「ダイエットは食事がメインです!」と申し上げましたが、これはあくまでメインに持っていくだけで、極端な食事制限を行うことは危険を伴います。運動をメインでなく適度に行うことは、筋肉を落としすぎないようにするためにも、やっておいたほうがいいのは間違いありません。
あとひとつは意外なところで、姿勢と肩凝りの問題です。猫背姿勢が肩凝りの原因になるということを理解されている人は多いのですが、猫背はバストを小さくする原因にもなります。
単純にバストトップが低くなるということ以外にも、猫背になると肩が前に出てしまい、鎖骨や脇にあるリンパ節が圧迫されてしまい、老廃物を流すリンパ液が上手く流れにくくなります。腕の老廃物が流れにくくなるばかりか、血流も悪くなり、腕から手までの代謝が悪くなることで、手まで体温が運ばれず、手は冷え性になり、熱が胸や鎖骨付近で滞ってしまうという現象が起こります。
バストから体脂肪が落ちやすい傾向の人は、胸や背中、顔は凄く汗をかくのに、手足は冷たい冷え性という「のぼぜ型の冷え性」にも多いと考えられます。
つまり、本来しっかり手まで熱が運ばれていれば、満遍なく全身で代謝ができるのに、腕にいくはずの熱がバストでこもってしまっているというわけです。
対処法としては、極端に食べ物を減らし、カロリー制限しかしないダイエットを行わないということ。そして、肩凝りや姿勢を改善できるような適度な運動を行うことです。全身で熱を代謝し、熱を滞らせないようにして、全身の体脂肪をバランス良く燃えるようにするということですね。
肩凝りの人は整体やエステなどで、ほぐしてもらったり、良い姿勢を保てるようにしてもらうことも効果が期待できます。
【森 拓郎(もり たくろう)】
1982年生まれ・フィットネストレーナー。顔から爪先まで、顧客の理想のカラダづくりをおこなうボディーワーカー。自身のコンセプトスタジオ『rinato』を運営。
▼ブログでもダイエット・美容情報を更新中!
http://ameblo.jp/t960
▼自然食カフェ&バー『ココカラforest』オーナー
https://www.facebook.com/cocokaraforest
【著書】
「運動指導者が断言!ダイエットは運動1割・食事9割」(電子書籍)。本当に痩せたいなら、腹筋よりも食事に目を向ける! 運動指導者が断言、ダイエット成功者は運動ではなく食事で痩せている。
http://joshi-spa.jp/14239
胸だけ痩せるワケ
