シングルマザーだって家が買える!住宅ローン月5万で手に入るマイホーム【シングルマザー対談 第3回】
【シングルマザー対談 第3回】
シングルマザーでありながらも家を購入した吉田可奈さん(『シングルマザー、家を買う』)と、同じシングルマザーであるマンガ家・七尾ゆずさん(『おひとりさま出産』)のスペシャル対談の第3回。
※第二回は、「「シングルマザー=貧乏」は本当か?好きな仕事も子育ても諦めない方法【シングルマザー対談 第2回】」
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旦那さんの浮気をきっかけに離婚しシングルマザーとなった吉田さんと、どうしても子どもが欲しくて、多額の借金をかかえたフリーライターの彼とのあいだに、自分が一人で産み育てることを条件に子どもをつくった七尾さんは、家の購入や”おひとりさま出産”など、あまり前例のないことをやってのけています。そんなお二人のバイタリティの源とは?
――シングルマザー、かつ仕事はフリーランスという状況で家を購入してしまった吉田さんを見て、七尾さんはどう思われましたか?
七尾:わたしの場合、賃貸物件を探すのでさえも苦労しました。貯金もないし安定した収入もないから、「物件ないです」と門前払いされてしまって。でも、似たような状況でも吉田さんは家を購入されているから、もしかして、わたしも家を買うなんてことを考えてもいいんだろうかって、すごく勇気をもらいました。
吉田:私はいま住宅ローンが毎月5万円ちょっとくらいだから、家賃に6万円以上かけているなら家を買えますよ!
七尾:そうなんですね。いまはギリギリ5万円くらいだから、6万円くらいなら払える範囲です。35年とか40年ローンになっちゃうのは厳しいけど……。でも、これからなんとか自分の家を持つ手立てがないか、真剣に考えてみようと思います。団地が分譲で買えるというのも発見でした。
吉田:そう思ってもらえてよかった! わたしの周りのシングルマザーも、みんな立て続けに家を購入しているんです。シングルマザーだからできない、と思われていることが多いですよね。独身の人もそうですけど、いわゆる「リア充」以外には無理、みたいな。でも、そんなことない。子どもが一人いようと二人いようと、できるもんはできる!
七尾:そうですね。シングルマザーだからって諦める必要はなくって、なんだってできる。
――七尾さんも、一人で生むと決意してから、「出産までに100万円を貯める」という目標を達成されましたね。でも、ツライ時期はありませんでしたか?
七尾:妊娠中も働きまくっていたので、正直しんどいときはありましたね。朝から晩まで働いて、そのまま翌日の昼まで眠るタイミングがないこともありましたし。ただなにより、わたし自身は別にいいとして、お腹の子は大丈夫かなっていう不安が大きかったです。
吉田:とてもじゃないけど、妊婦がしちゃいけないことですよね……。
七尾:いま思えば、本当にしちゃいけない働き方だったと思います。でも、それ以上に怖くって。子どもが生まれてからどうなるんだろうって思ったら、とにかくお金を貯めなきゃ、と。
吉田:そうだったんですね。でも、どうなるんだろうっていう不安もあるけど、生んじゃうと、もうどうにでもなるなって開き直れるところもありませんか?
七尾:それもありますね。多分、もう生むんだって決意した時点で、「母親」としての覚悟が芽生えているんだと思うんですよね。その覚悟さえあれば、きっとなんだってできる。
吉田:いや、本当にその通り! 「女性は強い」ってよく言うけれど、我ながらそう思います。なにかやるって決めたら、絶対にやり通しますよね。
七尾:そうそう。自分にやりきる能力がないって思ったら、どんどん社会に助けを求めればいいですし。「無理です。助けてください」って言うのも勇気。そうすれば、きっとなにかしらの手立てはあるはず。
⇒第4回、「幸せな結婚は来世で!?シングルマザーの恋愛観【シングルマザー対談 第4回】」に続く
【吉田可奈】
80年生まれ。CDショップのバイヤーを経て、音楽ライターを目指し出版社に入社。その後独立しフリーライターへ。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。座右の銘はネットで見かけた名言“死ぬこと以外、かすり傷”。Twitter(@singlemother_ky)
【七尾ゆず】
大阪生まれのAB型。年収アンダー200万円。バイト歴24年のアラフォーマンガ家。40歳直前にして、シングルマザーになることを決意。その奮闘ぶりを描いたリアル体験記『おひとりさま出産』(集英社クリエイティブ)が話題に。9月25日に第2巻が発売。
<TEXT/渋谷アシル PHOTO/山川修一>
シングルマザーは門前払いの対象!?

妊娠で芽生える、「母親」としての覚悟

渋谷アシル
昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。
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