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永遠の愛なんてウソ?離婚は成長の結果でもある

本当の愛をめぐる冒険/第1回 夫婦問題研究家・岡野あつこ Vol.1】  どうもこんにちは、ゲイライターの渋谷アシルです。  ぼくには10年付き合っているパートナーがいます。そう告白すると、たいていの人に驚かれるんです。えっ、10年も付き合っているの!? そして、重ねるように、「結婚もできないのに、そんなに長く付き合っているなんて、本当の愛なんだろうね」。  愛にはいろんなカタチがあると思います。結婚している夫婦、不倫の関係、片思い、同性同士……。でも、それらが「本当の愛」かどうかなんて、わからない。そもそも、本当の愛ってなに!?
永遠の愛なんてウソ?

結婚は愛情の証明?

 そこで、そんな疑問を解決するために、恋愛や男女関係のスペシャリストたちに話を聞いてみることにしました!

結婚したら愛情は強くなるものじゃないの?

 そもそも、「結婚もできないのに」って言葉が引っかかる。結婚は愛情の証明? じゃあ、どうして離婚件数は年々上昇しているのか。それだけ、みんなの愛が希薄になっているってこと?
岡野あつこ

岡野あつこさん

 そんな疑問を解決するためにお話を伺ったのが、夫婦問題研究家として活躍している岡野あつこさん。これまでに3万件以上の夫婦問題にまつわる相談にのってきた実績を持ち、結婚・離婚・再婚と、男女が愛情のもとに揺れ動くさまを数多く目にしてきたそうなの。  そもそも結婚って、「生涯の愛」を誓い合った末にするものだと思うんだけど、どうして離婚件数は増える一方なのかしら。 「人の心は変わっていくものだから。それは成長している証拠でもあるし、逆に欲がどんどん出てきてしまうからでもあるんです。わたし、『ロード・オブ・ザ・リング』という映画が大好きなんですけど、あのなかでも魔法の指輪をめぐって、人がコロコロ変わっていきますよね? その結果、衝突して争い合うことにもなる。それと一緒で、生きていればいろんなできごとが起こるから、そのときどきで人は変わっていくのは仕方がないこと」

“成長”が離婚の原因になることも…

 成長した末に離婚を選択するケースもある、と話す岡野さん。でも、“成長”がどうして離婚のトリガーになっちゃうの? 「片方だけが成長している場合は、やはり離婚になります。価値観の不一致というのも、そういう場面で表面化してくるんですが、人って結婚したときのままではいられないんです。いつまでも夢見る夢子のままではいられない。だから、なにか起きるたびにそれを乗り越えて、一歩ずつ成長していく必要がある。  でも、それが片方だけだとうまくいかない。だって、自分が大学生なのに、相手が小学生のままだったら釣り合わないですよね。夫婦としても男女としても。だから、自分だけが成長してしまった場合、相手に見切りをつけて離婚を選択するんです」

相手が変わることを期待しちゃダメ

 どんなに愛を誓い合っても、成長速度の違いでその関係性は簡単に壊れてしまう。でも、一度は好きになった人。相手がまるで成長していなくても、「いつか変わる」と期待を抱いちゃうような気もするけど。 「そうそう、そんな人ばっかり! あの人が変わったら大丈夫とか、変わればやり直せる、とか。でも、そんな“たられば”ばっかり言っていてもダメ。それは他力本願でしかない。自分が変えるっていう意識を持たなきゃ。それで自らアクションしてみて相手が変わればラッキー、それでも変わらなければ諦められますよね?」  話を聞いている限り、どうやら「結婚」したからといってその関係が続くかどうかは、まったく安心できないみたい。愛情を持続させるって、すごく難しいのね。結婚した瞬間から永遠の愛が約束される……なんて甘い夢を見ている人は、すぐに打ち砕かれちゃうのかも。 ☆今週の格言:成長速度の違いが、離婚につながる ※岡野あつこさんインタビューVol.2「結婚」を重く考えるから行き遅れる!? とりあえずしてみた方がいい理由に続く(近日配信) 【岡野あつこさん プロフィール】 夫婦問題研究家。ライフアップ・カウンセラー。自らの離婚経験を活かし、離婚カウンセリングという前人未到の分野を確立。これまでに26年間で3万件以上の相談を受ける。現在は後進の育成として結婚・離婚カウンセラーの養成にも尽力。また、的確で歯切れのいいコメントがウケており、テレビやラジオなどでも活躍中。 <TEXT/渋谷アシル> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【渋谷アシル プロフィール】 昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。
渋谷アシル
昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。
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