やせると老ける…アラフォーのダイエットは危険
「今より3キロ痩せたらきれいになれる!」
この3キロ神話に憑りつかれている女子って、けっこういますよね。「でも昔は3キロダイエットでスリムに変身したよ!」なんて思っているアラフォーは危険です。
『40代からはやせてもきれいになれません!』という著書で警鐘を鳴らしているのは、整形外科医・医学博士・スポーツドクターの中村格子さん(Dr.KAKUKO Sports Clinic 院長、横浜市立大学整形外科客員教授)。
「痩せても無駄なの?」と嘆くなかれ、逆に言えば「40代以降なら太ってもきれいになれる!」とも言えるわけです。
本書のパート1~3では、私達が陥りやすい思い込みの罠を解明しています。
まずは「ダイエットの考え方の思い込み」。その筆頭は、太っているよりやせているほうが若くみえる(正解は×)。
女性はとかく太る=罪と勘違いしがち。でも、20代では伸縮自在だった皮膚も40歳を超えたらそうはいきません。やみくもにやせたら、皮膚はたるむかしわになるかの二者択一です。
本書によると、脂肪は筋肉の上についているので、筋肉がたるむと脂肪もたるむそう。身体を引き締めるには筋肉を鍛えるのは必須です。40代の筋肉量は20代よりも10%減少するらしいのですが、「運動を習慣化すれば40歳からでも充分に筋肉は増やせます」と中村さん(どんな運動かは後述)。
次は「運動についての思い込み」。体形を維持するにはきつい運動を毎日しなければいけない(正解は×)。この思い込みのおかげで、実行する前から挫折する人って多くないですか。
「現在の体形を維持したいという程度なら、正しい姿勢をキープするだけで効果があります」と本書はうたっています。地球には重力があるため、私達は姿勢を保つために抗重力筋を使っているというのです。正しい姿勢をとるだけで軽い筋トレになるならば、オフィスワークだって楽しめるというものです。
ただし今よりもっと引き締めたいという方は、プラスαの筋トレは必要。一番効率が良いのは週3回の筋トレで、それ以上行っても効果はあまり得られないそうです。

1)40代は「やせる」より「筋肉をつける」べき
2)体形維持には「正しい姿勢」だけでもOK
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※上の動画は、中村さんの別の本『女医が教えるマジカルエクササイズ DVD付き』(すばる舎)の予告篇。著者自身がエクササイズの一部を紹介しています。
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『40代からはやせてもきれいになれません!』 40代は女性にとって体の変わり目。体型だってもちろん変化します。そんなときに「なんだか老けて見えるのって太ったせい?」と思っている人、いませんか?じつは40代からの女性は、ただやせるだけでは老ける一方。20代の頃とは違う今だからこその体の作り方があります。40代女性すべてに贈る“やせずにきれいになる"ボディメイク術を、整形外科医の中村格子先生が徹底レクチャーします ![]() |