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服を捨てられない人が、本気で片づけるための4ステップ

●連載「ファッション誌が答えてくれない相談」35 by小林直子●

Q.服が捨てられません

 大量の服を整理したいと思っています。自分で選んだカラー、テイストに合わないものも結構あるのですが、一度にたくさん処分する勇気がありません。手放すためのコツとか手順があったら教えてください。

A.物理的な現実を把握しましょう

 服を整理、つまり捨てる方法についてはもう既にいろいろな方法が提案されています。片付けの魔法で有名なこんまり(近藤 麻理恵)さんは、ときめかないものは手放してよしとされていますし、とにかく捨てろとおっしゃる方もいます。そんな方法はとっくに知っていると思いますが、それでも捨てることができないのですよね。 服を捨てられない ときめきも、ただ捨てるも、いわば感情に訴えて処分する方法で、理性的に判断する方法ではないでしょう。すると同じように感情的にブレーキがかかってしまった場合、なかなか捨てられなくなるのだと思います。 「すべてときめくの! 全部これからも着るような気がするの! だから捨てられない!」というわけです。  けれどもあなたは感情的なだけの存在ではなく、同時に物理的な存在でもあります。つまり、身体は1つ、腕は2本、足は2足であり、1日は24時間、1年は365日です。住んでいる場所は通常1か所でしょうし、あなたのワードローブ、つまり衣装ダンスにも容量の限界があるはず。ドラえもんの四次元ポケットのように、服やバッグを四次元のワードローブに格納することはできません。

「見なかったこと」にしてはいけない

 あなたの欲望や夢や希望、願望や野望は、それこそ四次元に格納してもよいかもしれませんが、この物理的な地球の現実をあなたは変えることができません。しかし、この変えることのできない現実は、見なかったことにすればないことにできます。そして多くの人が選択しているのが、この見なかったことにする方法です。 見なかったことに 太ってしまってもう入らないスカ―トも、押入れの奥の衣装ケースに押し込んだまま。しわしわになって今すぐには着られないブラウスも、クリーニングから戻ってきたビニールがかけられたままのあのコートも、見なかったこと、なかったことにしてしまえば、生きていられます。生きてはいられるんだけれども、やっぱり大量の服を整理したいという場合、まずは現実を正確に把握しましょう。
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現実を見て!服を整理する4つのステップ
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