●STEP1)衣装ダンスに、いつでも着られる状態で保存できる枚数を把握する
その現実とは何か。
まず自分の衣装ダンスの容量です。ショップのようにある程度の隙間があり、いつでも着られるような状態で保存できる、それがあなたの衣装ダンスに入れることができる適切な枚数です。
小さな衣装ダンスしかないのだったら、それが今のあなたにふさわしい量です。今すぐ着られる状態にないものはほぼ着ないものと同義です。
すぐに着られる状態で保管するのだったら何枚が適切か、まずは把握しましょう。
その際に、ときたま実家を四次元ポケットとして利用している方がいらっしゃいますが、そういった行為は学生でもない限りやめましょう。
●STEP2)メンテナンスできる服の枚数を考える
服が入る容量を把握し、適切な枚数がわかったら、次にあなたが実際にメンテナンスできる服の枚数を大体でいいので考えてみましょう。1週間に何回洗濯ができるのか。それを干すスペースはどれぐらいか。アイロンがけはするのかしないのか。1年間に使えるクリーニング代は幾らまでなのか。
あなたがとても忙しく、衣服のメンテナンスにそんなに時間がかけられない、またお金をかけたくないのなら、たくさん維持することはできません。あなたの時間と労力、お金という物理的な限界をここでも把握しましょう。
●STEP3)本当にまだ着られるのか、鏡の前でチェックする
次に、その服を本当に着ることができるのか、実際に着て鏡の前で確認してみましょう。高校生のころに買ったそのスカートは本当にまだ入るでしょうか? 仮に入ったとしても、今のあなたの年齢にふさわしいと感じるデザインや質でしょうか?
大甘の友達の「捨てなくていいと思うよー」などという、今は役に立たない意見はこの際、スルーして、この世で最も厳しい存在にあなた自身がなって、その上で判断してください。17歳の夏に着ていたそのワンピース、27歳になってもまだ本当に着るの? 本気なの? と。
●STEP4)最後に、「好きなもの」を残す
物理的な現実を把握したら、その上でこんどは思い切り感情的になって、好きなものから残せばいいでしょう。それでもまだ多いのでしたら、自分で決めた色、スタイルという順に整理すれば、今のあなたにふさわしい量のワードローブが残るでしょう。
<TEXT/小林直子>
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【小林直子】
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『
誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『
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