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『冬のさ、春のね』否定派がやっとわかった主人公の意味。40代が感じた“懐かしさ”の正体とは

水曜ドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』(日本テレビ系)がSNSなどで評価を上げています。放映開始当初は、主人公のキャラや展開に賛否両論あったものの、話数を重ねるにつれその世界観に魅せられた視聴者も増えてきたもよう。 世帯視聴率は3%前後というものの、放送後の評価は好印象のものも多く、ドラマにハマった視聴者からの熱い思いが伝わってきます。当初は否定的だった筆者も今やそのひとりです。
『冬のなんかさ、春のなんかね』日本テレビ公式サイトより

画像:『冬のなんかさ、春のなんかね』日本テレビ公式サイトより

ドラマ作りのセオリーと反する大胆な構成

『冬のなんかさ、春のなんかね』の放映が開始された当初は、その映画や小説のような構成や世界観から、視聴者の多くが戸惑っていたように思えます。 第1話冒頭の24分間は、主人公である文菜(杉咲花)と、のちに恋人となるゆきお(成田凌)との出会いとなる会話劇が繰り広げられました。ドラマ業界では、より多くの視聴者の心をつかむためのセオリーとして「冒頭5分から10分で事件を起こす」「どんな内容のドラマか、キャラかを提示する」といわれていますが、その法則と反する大胆なシーンの使い方でした。
昨今多く制作されているドロドロ、インモラル、考察やバズリ狙いのドラマに慣れている視聴者にとって、出会いという展開はあるものの、動きのない24分間は苦痛に感じる人もいたでしょう。「つまらない」「会話がダラダラして何を言いたいのかわからない」「主人公の人間性が理解できない」などバッサリと斬るSNSのつぶやきも散見されました。

「なんか好き」の理由を言語化しにくい内容

一方で、これから恋愛に発展しそうな手探りの空気感と、刺さる人には刺さるセンスを感じさせるワードひとつひとつに胸をグッとつかまれた視聴者も少なくはありませんでした。SNSでは「杉咲花のかわいさを存分に味わうための作品」「空気感や雰囲気がオシャレで好き」「今泉監督の世界を堪能するドラマ」「見た後の余韻がいい」との声も聞こえました。
しかしながら、それはどこかつかみどころがなく、褒めるところを探した末にたどり着いたような感想だったようにも思えます。それは好意的に見た人さえ言語化に難しいドラマだということ。 映画『からかい上手の高木さん』などで知られ映画界で評価が高い今泉力哉氏が手掛けるドラマとだけあって、下手なことを述べたら「わかっていない奴」認定されそうという、腫れ物的な扱いを受けているように見えました。
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40代が「懐かしい」と感じる時代の匂い
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