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山﨑賢人の少年時代を演じた“美少年子役”の現在。20歳になった圧倒的ビジュアルと秋ドラマ抜擢のワケ

 2026年6月5日公開の映画『モブ子の恋』で、ひときわ初登場のワンショットを印象付ける俳優がいた。スーパーマーケットの新入り店員・大野陽役の荒木飛羽だ。
荒木飛羽

荒木飛羽カレンダー『2026.4-27.3 TOWA ARAKI CALENDAR』(ワニブックス リリースより)

 ヒロインからレジ打ちを習う場面。寄っては引くカメラが、絵画的で文学的で映画的でもある荒木の存在感を手際よく際立たせていた。第6話でメインキャストを担った、北村匠海主演ドラマ『サバ缶、宇宙へ行く』(フジテレビ系、2026年)でも、彼の演技はカメラワークと一体だった。  かつての美少年子役は今、より端正な美青年俳優へと飛躍している。“イケメン研究家”加賀谷健が、注目の秋ドラマ出演に期待を寄せ、荒木飛羽を解説する。

ダ・ヴィンチ工房の美少年と瓜二つ……

 古典的な西洋絵画は時に、現代の思わぬ面影を重ね合わせることがある。たとえば、1630年頃に描かれたグイド・レーニの作品『ヨセフとポテファルの妻』を見ると、エジプト高官の妻に言い寄られるヨセフの(斜め横から見える)横顔が、何と吉沢亮にそっくりなのである。 『旧約聖書』中の挿話を題材にした絵画だというのに、そう思うとぐっと親近感がわく。いや、びっくり!  他にもある。万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチの弟子ボルトラッフィオによる『聖セバスティアヌスとしての少年の肖像』(1495年頃)。これはさらにそっくりで驚く。  タイトルに「としての」とあるように、ダ・ヴィンチ工房にいた美少年サライをモデルとして、彼に聖セバスティアヌスの格好をさせたコスプレ的な作品なのだが、美しい目鼻立ちと柔らかな顔の輪郭、そしてどこか英雄的な雰囲気が荒木飛羽と瓜二つなのだ……。

美少年子役から美青年俳優へと飛躍

 小学1年生でスカウトされデビューした荒木飛羽は、空前のキラキラ映画ブーム期の映画『ヒロイン失格』(2015年)やドラマ『好きな人がいること』(2016年)で、ヒロインの相手役だった山﨑賢人の少年時代を演じた。他にも山﨑主演ドラマ『トドメの接吻』(2018年)などなど、圧倒的な美少年子役として頭角を現した。  このコラム冒頭で紹介した聖セバスティアヌスの頭上には、神聖な存在であることを示す黄金色の光輪が描かれているのだが、これも荒木の神々しい美少年像と通じるものがある。  そもそも聖セバスティアヌスは、美少年絵画の代表的なモチーフであり、西洋絵画の世界にとって美少年は純粋さの象徴とされてきた。少年は必ず大人になり、純粋さは儚い。だからこそ、美少年絵画は純粋な少年期の一瞬を描こうと苦心する。  2019年放送のドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)で、13歳の荒木は邪心を秘めた美少年役を演じ、多くの視聴者を驚かせた。邪心もある意味では純粋さと紙一重のところがあるが、美少年役にあえて不純なものを宿したキャラ設定は秀逸だったと思う。美少年の酸いも甘いも巧みに表現した荒木は、現在20歳。美青年俳優へと飛躍を遂げている。
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スポーツ選手の守護聖人も祝福する秋ドラマ
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