「コード・ブルー」映画化版は、恋愛なしでいい!
<ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ>
「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON」が好評のうち、最終回を迎えました。
前回は、地下で救命活動にあたっていた藍沢先生(山下智久さん)らが崩落の巻き添えを食い、その生死はいかに……? というところで終わったため、心配しすぎて、むしろテレビの前のヲタが絶命しそうな勢いでした。
が、そこはわれらの藍沢先生! 土砂を払って、華麗に任務に復帰しました。
藍沢先生の生死はもちろん、この“THIRD SEASON”のシナリオは、前2作と比べると湿度が高めです。
メインキャストの恋愛や離職、負傷などがストーリーに盛り込まれ、彼らがプライベートな出来事に悩み揺らぐさまも多く描かれました。
で、硬派な前2作に慣れていた方からすると「なんか違う」「そういうのいらない」といった目線もあり、賛否が分かれることになった模様。
人は、“自信にあふれていつも変わらぬもの”に惹かれるし、安心感を抱きます。でも、盤石と思われていたものだって、身内が災難に見舞われたり、自身が“当事者”になれば、らしくないこともしたりするのでしょう。
敢えてそういう面を描こうとしたなら、今回の脚本の意図もわかるのです。
ただ、そうであっても藍沢先生にだけは、冷静で平らかでいてほしい――。
そう思うのもヲタ心。
THIRD SEASONは、のっけから藍沢先生と同期の白石先生(新垣結衣さん)の距離を近づけようとする思惑が見てとれました。これはヲタにとっては“要観察”、予断を許さない状況です。
藍沢先生、ライバル(安藤政信さん)が白石先生に好意を寄せていることを知ったり、はたまた患者の美少女になつかれたりと、“恋”にふれるきっかけが、わんさとちりばめられておったのです。
唯一許せるな、と思ったのは、藍沢先生に治療を受けながら、その美顔に見惚れた藤川先生(浅利陽介さん)が、「ほんとカッコいいなあ」と漏らしたシーンでしょうか。ここはまぁ、ラブシーンでもよかった(冗談です)。
で、内心はいろいろあったでしょうが、すべてクールにこなした藍沢先生。
私たちも、「無事乗り切った!」と安堵(あんど)の吐息をつきかけました。
ところが!
最終回も残り10分ほどになったころ、物思いにふける藍沢先生の元に、白石先生が来たではないですか!
ともに過ごした9年間をしみじみ思い返すふたり。
ここへ来て、告白とか手を握るとか、そういう空気になってもおかしくないような流れになりました。
が! 結果的にそういうことはなく、語らいながら腰掛けた2人の間にはかなりの距離もあり、一安心。ああ、よかった!
そして、“一命”をとりとめたヲタにもたらされたのは、「2018年、コード・ブルー映画化」の報。
テレビでは、この後トロント大のレジデントとなる藍沢先生ですが、映画ではどのあたりが描かれますか。
恋じゃなくても絆は描ける。映画が、安心してのめり込める医療ドラマになることを、心から期待したいと思います。
<TEXT/みきーる ILLUSTRATION/二平瑞樹>
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【みきーる】
著書に『ジャニヲタあるある』(アスペクト)『ジャニ活を100倍楽しむ本!』他。Twitterアカウント:@mikiru。公式ブログ『俯瞰! ジャニヲタ百景』

今シーズンはプライベートで悩むさまが多く描かれた
藍沢先生が“恋”にふれることが多く、テレビ前のヲタが“要観察”状況に!
「コード・ブルー」映画化版は、恋愛なしでいい!

みきーる
ジャニヲタ・エバンジェリスト。メンタルケアカウンセラーⓇ。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)『「戦力外女子」の生きる道』他。Twitterアカウント:@mikiru、公式ブログ:『ジャニヲタ刑事!』