「ありえないほど古臭い」「王子はストーカー」主演女優の発言も物議。実写版『白雪姫』の“良いところ”とは
2025年3月20日より実写版『白雪姫』が劇場公開され、「偉大な作品の名前をけがしていて不愉快」「あらゆる実写化で最底辺の出来」といった、容赦のない酷評が届けられている。
決して酷評一辺倒ではないが……
一方で、「予想していたほどひどくはない」「批判されているけど私は好き」「観る前は不安だったけど普通に楽しめた」など、テンションは低めながら擁護する意見も多い。 実際に映画.comでは3.3点、Filmarksでは3.5点など、レビューサイトの平均点はそれほど低くはない。米批評サービスRotten Tomatoesでの批評家支持率は46%で、やはり酷評一辺倒ではなく、賛否両論なのが現状だろう(スコアはいずれも記事執筆時点)。 個人的には良いところをちゃんと見つけられる作品だと思えたが、それでも公開前から議論されていた作品の「外」にあるネガティブな話題と、本編の問題点にも触れざるを得ない。それぞれをまとめていこう。
主演俳優の発言が炎上してしまった
まず、本作が批判されたのは白雪姫のキャスティングだ。主演のレイチェル・ゼグラーはコロンビアとポーランドの血を引くラテン系の俳優であり、1937年のアニメ版とはイメージが異なるとして多くの批判の声があがった。しかも、アニメでは白雪姫の名前の由来が「雪のような白い肌」だったのが、実写では「激しく雪の降る日に生まれた(雪のように純粋な心を持っている)から」と設定が変更されたこともファンの怒りを買った。 さらに、レイチェル・ゼグラー自身の発言が炎上した。彼女はアニメについて「女性の社会的地位や役割に対する考え方がありえないほど古臭い」「王子は白雪姫をストーキングしている」と侮辱とも取れる発言をした。 さらに「トランプ支持者、トランプ有権者、そしてトランプ自身が平和を知ることがないように」といったSNSでの投稿が猛批判を浴び、その謝罪の言葉も述べられた。