夫から“女じゃなくママ”扱いされて…ムカつく「夫側の言い分」とは
<みきーるの女子マインド学>
そして王子と姫は結婚し、幸せに暮らしました――。大抵のおとぎ話では、カップルのハッピーエンドが約束されています。
でもはたして、彼らはいつまでラブラブだったのでしょうか。王子は姫を、ずっと女性として愛したのでしょうか?
今回は「私はもう、女枠じゃなくてママ枠」という女性たちのお話です。彼女たちに、「ママ枠入り」させられた時期と経緯を聞いてみました。
ちなみに「ママ枠」とは、「夫が妻を女性として、性愛のパートナーとして見るのをやめ、子供のママとして家庭を運営する仲間と見なすこと」を指します。
●二人目の子と引き換えに……
「一人目を産んで、次の子を授かるまで少し時間がかかりました。無事出産して、夫と喜んでいたら、“じゃあ、これをもってオレの男としての役目は終わり!”と言われて……。
以後、完全にパパとママになってしまいました」(理沙さん・36歳)
●ホレタハレタは10年まで?
「結婚して10年。子供も小学生になって少しずつ手がかからなくなりました。夫と疎遠になっていたので甘えてみたら、“もうそういうのやめよう? 夫婦なんて10年もしたらホレタハレタの関係じゃなくなるんだよ”と拒否されました。私が悪かったのかな……」(由紀さん・34歳)
●子供と一緒に「ママ呼び」
「子供がしゃべり始めて、ママ、ママと呼ぶようになったとき、急に夫まで私をママと呼ぶようになりました。それまでは名前で呼んでくれていたのに。
あなたのママじゃないと言っても、“いやいや、ママでしょ!”ってヘラヘラしてて。いやだけど、それからずっとママです、私」(佐奈美さん・37歳)
「ママ」とは、子供が母に呼びかける言葉です。優しく包み込んでくれる存在の象徴で、わが子に呼ばれるのはいいけれど、「夫よ、なんであなたまで……?」と不満に思う女性の気持ちはわかります。
では、なぜチャッチャと妻を“ママ枠”に押し込む人がいるのでしょうか?
自らも妻をママ枠にぶっこんだ!という男性に聞いてみました。
「だってめんどくさいんだもん~! 口説いて、デートして、結婚して、子供もできたとなれば、ひととおりミッション終了だよ。それでちゃんと稼いでいたら、自分だってママに甘えたいもん」とのこと。
なんだかムカムカしてきましたが、たしかにきちんと収入があり、金銭的に家族を困らせない男性の方が、堂々と妻をママ枠に入れがちです。
ところで、妻たちは黙ってママ枠に押し込められているのでしょうか?
「夫にこのままじゃ離婚だよ!? と訴えかけると、急に優しくしてきたりしますが、忙しさにまぎれてすぐ元どおり。一度ママ枠に入ったら、“復活”はないのかもしれませんね」(ミチさん・38歳)
お話を聞かせてくれた女性たちは、皆、魅力的できれいな方たちです。
夫がダメでも、他の男性がほっておかなそう。妻をママ枠送りにした夫たちは、妻の婚外恋愛はアリなのでしょうか……?
前出の男性によると、
「いや、そういうことじゃないのよ。もうめんどくさいことは持ち込んでほしくないの。
妻は“お母さん”だよ? お母さんとそういうことするのはおかしいし、お母さんが外でそういうことしてくるのも違うじゃん?」
とのことですが……またしてもムカムカする。
悩ましいママ枠。
いっそママ枠に入ったほうがラク! という方もいれば、自分から夫をパパ枠にぶち込んだ! という方もおられましょう。
でも、相手の気持ちが自分とは違ったら?
楽しい結婚生活のために、ちょっと考えてみるといいかもですね。
<TEXT/みきーる>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
【みきーる】
著書に『ジャニ活を100倍楽しむ本!』『「戦力外女子」の生きる道』他。Twitterアカウント:@mikiru。公式ブログ『ジャニヲタ刑事!』
妻たちが、ママ枠に入れられるとき

妻をママ枠に入れた男性いわく「甘えたい」「めんどくさい」

一度ママ枠に入ったら、“復活”はない?

相手の気持ちと自分の認識がズレている可能性も…

みきーる
ジャニヲタ・エバンジェリスト。メンタルケアカウンセラーⓇ。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)『「戦力外女子」の生きる道』他。Twitterアカウント:@mikiru、公式ブログ:『ジャニヲタ刑事!』