会社でわずか275gの赤ちゃん猫を保護→数ヶ月後、元気に成長した姿にほっこり
【今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.166】
栄養不足や貧血に陥りながらも、よく生き延びてくれた――。保護当時を振り返り、愛猫あんずちゃんをあらためて優しく包み込んだのは、飼い主の「きのひとまる」さん(@KINOHITOMARU)。
体重わずか275gの小さな命は「あんず」と命名されました。それこそが元気な大人にゃんこへの記念すべき一歩となったのでしょう。あんずちゃんと飼い主さんの出会いから現在までを聞きました。
2024年11月上旬、飼い主さんが働く会社の敷地内では、母猫と子猫4匹の姿を見かけるようになりました。
それから2、3日ほどが経った、11月7日。朝から子猫が1匹だけで鳴いており、ほかの猫の姿は見当たらないことに気がついた飼い主さんは保護を決意します。
「この日は特に寒く、このままでは死んでしまうと思ったんです」
あんずちゃんは飼い主さんの同僚が用意していた段ボールの上に乗って、力いっぱい母猫やきょうだい猫を呼んでいたようでした。保護時には鳴き疲れたのか、丸まりながらぐっすり眠っていたそうです。
「怖がらせないようにそっと近寄りましたが、逃げる様子は全くありませんでした。ひざ掛けを敷いた段ボールに入れても、鳴かずにじっとしていましたね」
そのときの体重は、たったの275g。目は充血しているだけでなく、目やにも見られました。動物病院ではノミや寄生虫の駆除を行ってもらうとともに、皮膚病の一種である「皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)」への塗り薬を処方してもらったと回想します。
自宅にはすでに3匹の先住猫がいたため、あんずちゃんにはしばらくケージで過ごしてもらうことに。
「翌日、ケージ内には仰天するほど大量な、ノミの死骸がありました。体についた死骸は、負担にならないよう気をつけつつ、ノミ取りブラシで取り除きました。小さい体で、よく頑張ってくれた」
ノミに血を吸われて貧血状態になっていたあんずちゃんにとって、食事をしっかり摂ることは重要なミッションです。
「すごくお腹が空いていたようで、お腹がポンポコリンになるまでミルクを飲んでいました。哺乳瓶が噛みちぎられた時は爆笑してしまいました」
お迎え当初からあんずちゃんは人間を怖がらず、喉を鳴らしながら甘えてきてくれたそう。飼い主さん家族は心細い思いをさせないよう、就寝時以外、常に誰かがあんずちゃんと一緒に過ごすことを心がけました。
「夜勤の仕事をしている息子は、昼間の担当。朝と夜は、旦那と私のどちらかがそばにいました」

母猫たちとはぐれた子猫を会社の敷地内で保護

275gの小さな命をつなごうと奮闘


1
2