はあちゅう事実婚、“夫婦インスタ”で「エゴサーチがかなり減りました」
【はあちゅうインタビュー 後編】
作家のはあちゅうさんが、夫であるAV男優のしみけんさんとの日々を可愛い猿のイラストで綴るインスタアカウント「旦那観察日記」が多くの女性から共感を集めています。
インスタを始めたきっかけについて語ったインタビューの前編に続き、後編となる今回は、事実婚、そしてインスタを機に、はあちゅうさんとしみけんさんに起きている変化について聞きました。
――noteの「月刊はあちゅう」では、「1カ月で人生はガラッと変わってしまうことがある」と発信されていましたが、「旦那観察日記」は開始から1カ月で書籍のオファーが殺到し、インスタを転載しているアメブロでも総合10位内に入るなど、まさにそれを体現していますね。
はあちゅう:そうですね。だって、今までの人生で「絵がうまいね」なんて言われたことはなかったんですよ。それがこうやってさらけ出したことで、会う人会う人みんな褒めてくれて。どんなことでも堂々と情熱を見せつければ、「この人は今これに打ち込んでいるんだ」と人が認識してくれる。そうするといい循環が生まれると思います。
――はあちゅうさんはこれまでブログの有料化やサロンの運営などコンテンツをマネタイズしてこられたと思うんですが、「旦那観察日記」についてもそれを想定していましたか?
はあちゅうさん(以下、はあちゅう):私は自身が発信するコンテンツのマネタイズについて、すごく誤解されていると思うんです。というのは、私は最初からお金を儲けようとしていろいろな活動をしているわけではなく、毎回「やりたいこと」が先にあって、そこに労力を注いでいるうちに最終的にお金に結びついているんです。
でも、みんなの目に届くときにはすでにお金になっている状態なことがほとんどなので、「またはあちゅうがお金儲けのコンテンツはじめたみたいだぞ」みたいに炎上したりするんですけど……。
――確かに、そういう点ではこれまでのはあちゅうさんのコンテンツとは毛色が違う気がします。
はあちゅう:熱量を注ぎ込んで夢中になってアウトプットしたものは、最終的にマネタイズできる可能性があると思うんです。今回の場合、最初にイラストを出してみた。褒められた。嬉しくなってもっと出してみた。そうしたらドカッと反響がきた。だから死ぬほどやり込んだ。他の活動の時間を食っても、寝不足でも、描きまくった。それが結実して、出版社からのオファーがきたり、アメブロの公式になったり、取材の依頼をいただけたりしたわけです。
世の中には実績を出す前の段階からお金を求めようとする人が結構多いな、と感じるんですけど、それはすごく会社員的な発想だなと思います。やっぱり先行投資って絶対必要だと思う。
熱量を注いだものは、必ず人の目に止まる
――はあちゅうさんの名が世に知れるきっかけになった大学時代のブログも、まさに「やりたいこと」が先にありましたよね。 はあちゅう:そうですね。ただ今回の「旦那観察日記」については、これまでとちょっと違った道を進んでいるなという感覚があります。まず、インスタグラムというプラットフォーム自体が、想像以上にクリーンな場所であることが一つ。だってこんなにのろけた内容なのに、Twitterみたいに嫌なコメントがほとんどつかないんですもん(笑)。 もう一つが、「好きなことがお金になっていく過程」をすごく短期間で、しかもリアルタイムでみんなに見てもらえたことですね。「コツコツ投稿していたら、出版社から出版オファーが来たんだよ!」っていう段階から報告できているので。

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