彼氏を追いかけて沖縄へ移住。離婚しても15年間住み続けているワケ
都会の生活に疲れて、田舎に移住する女性が増えています。今回、話を聞いたのは地元の新宿区を離れ、沖縄の国頭郡に移住した女性、マリカさん(仮名・35歳)。沖縄に暮らして早15年になるというマリカさんに、移住したきっかけとその魅力を聞いてみました。
「実家は新宿区の四谷にあり、学生の頃から新宿区から出ることはほぼありませんでした。高校卒業後は歌舞伎町の飲食店でアルバイトをしたのですが、バイト先のお客さんと付き合って心身共に疲れてしまって……その時に出会ったのが沖縄出身の彼だったんです。
彼は大きなリュックサックを両手で抱えていて、『クロークで荷物をお預かりしましょうか?』と私が聞くと、『今日、給料日だったので、心配だから大丈夫です』と断ったんです。その純粋な感じがカワイイなと思い、接客することに。
聞くと、沖縄本島の北部にある国頭郡から東京に出稼ぎに来ていて、歌舞伎町に来たのは初めてだそう。普段、歌舞伎町で遊び慣れているお客さんとしか話したことない私は、彼の素朴な感じにすっかり癒されてしまいました。それから、私から連絡先を聞いて交際がスタートしたんです」
しかし、交際から2カ月ほど経った頃、彼は沖縄に帰ると言い出したのです。
「彼は元々、地元の発電所で働くことを希望していたそうですが、なかなか求人が見つからなく東京に来たそうです。なので沖縄で発電所の求人を見つけて採用が決まった途端、地元に帰ると言いました。
突然彼から別れを告げられて戸惑いましたが、とりあえず遠距離恋愛をすることに。それから夏になって彼の暮らす国頭郡へ遊びに行ったんですが、のどかさに一瞬でハマってしまったんです。沖縄の離島や那覇に行ってからハマるというのはよく聞くんですが、私の場合は最初が国頭郡でしたからね(笑)。正直、何もない街でしたけれど、人の温かさとユルイ雰囲気に惹かれてここに住もう! と決心したんです」
それから、しばらくしてマリカさんは国頭郡に移住。彼と結婚して二児の母になったといいます。
「とはいえ、沖縄の生活はそんなに楽ではなかったんです。彼のお給料は手取り13万円。家賃は公営団地に住んでいたんですがそれでも5万円はします。しかも沖縄って地元の食材は安いのですが、本土から来るものは輸送費がかかるので野菜は東京よりも高いんですよね。
彼のお給料だけでは生活できず、私も近所のスナックでアルバイトを始めたんですが時給が高いわけでもなく、さらに保育園代も変わらないので家計はパンク寸前。結局、経済面の問題が原因でわずか4年で離婚しました」
東京育ちの彼女が、沖縄へ移住したきっかけ

沖縄で彼と結婚、しかし4年で破局……
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