能町みね子&サムソン高橋の夫婦(仮)が語る。<東大・上野千鶴子祝辞/ダサい新紙幣>
契約結婚を前提に夫婦(仮)として一緒に生活している、コラムニストでありイラストレーターの能町みね子さんと、ゲイライターのサムソン高橋さん。
社会に対して鋭い観察眼を持つおふたりに、ここ最近世間を騒がせている様々ニュースについて見解を自由にトークしてもらう、当対談。まずはこの話題から……。
「大学に入る時点ですでに隠れた性差別が始まっています。社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行しています。東京大学もまた、残念ながらその例のひとつです。」
4月12日に行われた東京大学の入学式で、社会学者・上野千鶴子氏が述べた祝辞が大きな話題になっています。女子大学生への差別問題などに言及した上で、「あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください」と訴えたスピーチに対し、絶賛の声が集まったと共に「祝辞の席で話す内容ではない」などの批判の声も絶えません。
サムソン高橋さん(以下、サムソン):今回、久しぶりに上野さんのルックスをじっくり見たんだけど、今のみね子にちょっと寄せてきてない!?
――え!? 向こうが!?
サムソン:もしかしたら、私の知らないうちにみね子が上野さんに寄せてるのかもしれないけど。
能町みね子(以下・能町):それはない!
サムソン:だったら上野さんが、みね子の髪が緑だから、私は負けないように赤よってライバル視して……。
能町: そうだとしたら光栄ですね(笑)。
サムソン:上野さんって、それなりに見た目に気を配ってるフェミの人だから、私はそんなに嫌な感じはしないのよ。
能町:え! 見た目に気を配ってない人がいるということ!?
サムソン:あ~私、すぐこういうこと言うから怒られるのよ。ミソジニーね(笑)。
サムソン:私、上野さんに賛同する意見も、反対する意見も両方読みましたけど、どっちの意見もわかるというか……それぞれもっともなこと言ってるじゃんって。でも、めんどくさいからこの話題にはあんまり触れたくない(笑)。
能町:わかる(笑)。でも、もし私が18歳の学生の立場で、入学式であのスピーチを聞いたとしたら、モヤモヤした気持ちで入学することになるだろうなって思います。
サムソン:だって入学式の主役がアイツになっちゃったもんね(笑)。
能町:そもそもさ、入学式のスピーチってそんなに真面目に聞かないよね。
サムソン:長げーな~って。
能町:そうなっちゃうよね。後から文章にしてくれた方がありがたいんじゃないって思う。
サムソン:まあ上野さんはトリックスターとしてはご立派だわよ。そういう意味ではこれは成功じゃないの。東大生は置いてけぼりだけど。
政府が2024年に新紙幣に切り替えることを発表しました。1万円札に近代日本経済の父渋沢栄一、5千円札には津田塾大学の創始者津田梅子、千円札には細菌学者の北里柴三郎が選ばれました。
能町:渋沢栄一はどうなの?見た目的に。
サムソン:わたし的に意識に残らない顔っていうか、好みじゃないかな。ヤレなくもないけど……。
能町:北里柴三郎の方がイケるんじゃない?
サムソン:全然イケる! あれは新渡戸稲造以来のヒットよ~! ってこういう話でいいの?
――大丈夫です(笑)。
東大祝辞で話題の上野千鶴子氏はみね子に寄せてきている!?


