デート中に職務質問…パンクファッションで怪しまれたカップルの現在は?
大人なら封印したい過去の1つや2つは誰にでもあるもの。
流行のファッションやメイクにしても当時は好きでそれをやっていたはずなのに、今となってはちょっと気恥ずかしい思い出だったりします。
ここ10数年はユニクロやしまむらなどのファストファッションで過ごすことが多いという桐山美奈子さん(仮名・41歳/パート)ですが、若いころは現在の姿からは想像もつかないようなハジけた格好をしていたといいます。
「大学時代にバンド活動をしていたのですが、ジャンルでいうとパンクロック。嗜好している音楽の影響もあって、全身パンクファッションだったんです(苦笑)」
髪は気分によってピンクや緑などの原色系に染め上げ、ライダースの革ジャンやサイケデリックなイラストのTシャツを愛用。確かに、かなり自己主張の強いファッションだったようです。
「音楽の好みは別ですけど、ファッションは当時人気だった歌手の相川七瀬さんのような、ロックなのにかわいさもある格好を意識したつもりだったんです。
ただ、大学の友達からは不評で、『ニューヨークやロンドンの路地裏にたむろしていそうなガラの悪い人』『初対面なら絶対近寄らないし、ドラッグをやっていそうな雰囲気で怖い』など、さんざんな言われようでした…。
けど、このころの私はハートが鋼鉄のメンタルだったというか、いい意味で周りに何を言われても全然気にならず、自分でも驚くほど我が道を進んでいました」
もともと中高生のころから学校の友達とガーズルバンドをやっていたという美奈子さん。しかし、当時はほかのメンバーの趣味に合わせて演奏する曲もファッションもポップな感じだったとか。
ところが、大学の受験勉強にのためにバンドは解散。大学入学後、交流のあったバンドのリーダーを務めていた男子から「ウチでボーカルをやってくれないか?」と誘われて加入。パンクロック系のグループだったこともあり、まずは見た目からと言わんばかりにイメチェンを図ったそうです。
「私が好きな音楽をやっていたバンドだったこともあって、、自分なりに気合を入れたら、少し行きすぎた格好になっちゃった(笑)。
大学1年の夏休みにバンドに加わったんですが、夏休み明けには別人のような姿になっていたので最初は友達からもドン引きされました。それでも私がいつもその格好だったからすぐに慣れちゃったみたいですけどね」
ちなみに美奈子さんもほかのバンドメンバー(※全員男子)もメジャーデビューは目指しておらず、あくまで趣味の活動だったため、彼女の大学卒業に合わせてバンドは解散。就職活動中は普通の格好に戻し、ライブも休止していたので実質的な活動は2年程度でした。
「さすがに社会人になったらあんなに激しい格好は無理ですし、それからは普通の女性らしいファッションをしていました。ただ、音楽の趣味は変わらなかったので、好きなバンドのライブに行くときは、昔の格好に着替えて出かけていましたけど、感覚としてはもうコスプレに近かったですね」
黒髪からピンクや緑の原色に
あまりのイメチェンぶりに大学の友達もドン引き

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