私を「ダメ女、クズ」と呼ぶ彼氏。紳士的だった男のウラの顔
モラハラ、聞いただけでもゾッとする言葉ですよね。そういった行為に及ぶ人とはできるだけ関わりたくないものです。
中野由実さん(仮名・30歳/販売員)は、モラハラ男性と交際した経験があるそう。付き合うまではそういった様子がなく、交際後に見た彼の姿に恐怖したのだとか。
まさかこの人が…と気づかずに関係を結んでしまうこともあるようです。
スポーツ好きな由実さんは、学生時代にテニス部だったそう。趣味として続けたかった彼女は、社会人サークルを探したのだとか。
職業柄、土日になかなか時間を作れないという事情がありましたが、そのサークルは自由度が高かったそうです。平日や土日夜の参加でも盛り上がり、とても楽しめたよう。
そんな中、康二さん(仮名・33歳/ホテル営業)と出会ったそうです。
「身だしなみが良く、紳士的。そんな第一印象でした。彼が働いている会社では平日休みの日も珍しくなく、サークルに行くと笑顔でテニスをしていたシーンが強く残っています。
ペアを組むこともあり、話す機会も増えました。話していても、やはり紳士的な印象でしたね。私のことをよく気遣ってくれ、もちろん周りへの気遣いも忘れない。良い人なんだなと思いました。
次第に距離が近くなり、交際に至りました。出会いが目的なわけではなかったのですが、素敵な人とこうした関係になれたのは素直に嬉しかったです」

デートを何度か重ねた後、康二さんの家に誘われたそうです。彼は料理が得意で、その日にも振る舞ってくれたんだとか。
「私はあまり料理が得意でないんです。彼の料理があまりにも美味しかったので、そのことを伝えたんですよね。『料理はお任せしたいな』みたいな感じです。
そうしたら『女で料理ができないっておかしくない?』とか『明らかに俺の方が忙しいのに全部俺任せなわけ?』とか。そういった意味で言ったわけではなかったので、ショックでした。
料理が得意でない私を全否定されている気分ですかね。さらに、私だって仕事を頑張っているのに、忙しいのは自分ばかりだと決めつけられるのもちょっと…」
その日は誤解するような言い方をしてしまったのだと考え、彼に謝ったのでした。
外でデートをしているときはあまり感じなかったそうですが、2人きりになると暴言が増えていきました。いったん頭に血がのぼると抑えられないタイプのようで、ずっと暴言を吐かれていたのだとか。
「思い返せば、家でデートしているときにほとんど名前で呼ばれたことがありません。『おい』といった呼びかけも多かったですが、『クズ』だとか『ダメ女』だとか、そういった蔑称のことも。最初は喧嘩のときだけでしたが、そうでないときも蔑称になっていきました。
何かの逆鱗(げきりん)に触れると、もう止まらなかったですね。『クズは俺の言うことだけ聞いておけば良いんだよ』『一人前に働いてから言えよ』といった具合です。
彼がイライラしているときは、些細(ささい)なことでも怒られました。テレビのチャンネルを変えただけで『この俳優が好きなんだろ。ダメ女が見ていると、全国のファンに怒られるんじゃないか?』といったことを言われました」
社会人サークルで知り合った彼は紳士的な印象

最初の異変は、料理が苦手なことへの否定
日に日に増えていった暴言

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