同窓会で遭遇した「地元エリートとの結婚がステータス」という呪い
「仙台」といえば、東北最大の大都市でもあり、牛たんから「ずんだシェイク」までグルメも有名ですよね。しかし、どこか控えめな雰囲気もあわせ持つ仙台で、子どもの頃を過ごしたという女性、佐伯京子さん(仮名/36歳・会計士)に「地元に帰って感じた闇」について話を聞きました。
「突然、小中時代の同級生から連絡が来たんです」と、小中の同窓会に昨年末出席したきっかけを京子さんは話し出します。
「親の仕事の都合で、小中と宮城県で過ごしたんです。父が本社に戻れるタイミングで、高校から千葉に家族で引っ越して、高校卒業後はずっと都内で一人暮らしです」
京子さんは、勉強はできたものの、心臓が少し弱かったため、運動部が活発な公立に通わずに小学校から私立に通っていたそうです。
「父は大手の生命保険会社に勤務していて、転勤族でした。仙台には親類がいなかったため、引っ越してからは訪れることがなかったんです。ただ、少し前に、震災で行方不明になっていたタイムカプセルが見つかったようで、当時の同級生から連絡が入ってプチ同窓会に参加することになりました」
京子さんの出身校は、小中高大とエスカレーター式の女子校。とくに小中は生徒数も少なく、そのままクラスも持ち上がるため、一人一人の印象が強く残っているといいます。
「うちは、父は堅実なサラリーマンだったので、周りのバブリーな自営業組の子と比べて、少しみじめな思いをしていました。中学生なのに、ヴィトンやプラダのバッグを持っている子や、夏休みやゴールデンウィークには、買い物のためだけに東京に遊びに行くなんて同級生もいました。とくに欲しいものがあったわけではなかったですが、それでも羨ましかったです」と京子さんは語ります。
同窓会に集まったメンバーは、当時のカースト上位組ではなく、地元に残って付属の大学まで出た後、保育士になったり、OLとして働いて結婚したりといわゆる“堅実組”。そこで、当時のカースト上位組の現在について聞くことができたといいます。
「女性誌のファッションスナップで、仙台編で登場するほど可愛かった同級生が、地元の悪いグループに目をつけられて脱法ドラッグなどに手を出していたようです。かなり荒れた生活をしていると聞きました。友人が持っていた画像を見ると、年齢の割には老婆のように老け込んでいて驚きましたね」
同窓会で知るスクールカースト上位の現状
可愛かった同級生の変わり果てた姿

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