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新『おっさんずラブ』の吉田鋼太郎は必見。乙女みたいな絶叫告白が熱い

 航空会社を舞台に新シリーズとして放送されている『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系、土曜23時15分~)。新人CAの春田創一(田中圭)を巡り、機長の黒澤武蔵(吉田鋼太郎)、副操縦士・成瀬竜(千葉雄大)、整備士・四宮要(戸次重幸)達が繰り広げる、大人の四角関係が展開されています。
『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系、土曜23時15分~)

『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系、土曜23時15分~)
(画像:『おっさんずラブ-in the sky-』公式サイトより)

ツンデレ成瀬のパワハラ騒動

 仕事に対し熱い情熱をもっている成瀬は、不器用な性格故に誤解を受けやすく、同僚への注意も「圧力」と受け取られていました。  同僚のCAが成瀬にミスを叱責されて「パワハラだ」と騒ぎ、さらには成瀬にフラれた恋人が、腹いせにSNSで成瀬の中傷記事を拡散。このことにより、成瀬は社内で問題になっていました。  いつも無表情でツンツンしている成瀬ですが、仕事への想いは誰よりもあることを知っている春田は、パイロット資格剥奪の危機にさらされた成瀬を助けにかけつけます。仲間と共に会社の上層部にかけあい、成瀬を窮地から救い出すのでした。

「好き」という気持ちに気づいてしまった黒澤

 一方で成瀬と春田のキスシーンを目撃した黒澤は、胸の痛みを感じており、それが病気ではなく恋だと気づきます。  そんな折、春田が落とした荷物を拾おうとして、黒澤は誤って転びそうになるのですが、春田は見事に黒澤を受け止めます。春田が黒澤を受け止めた瞬間、荷物に紛れ込んでいたシャボン玉製造機からシャボン玉が吹き出し、あたり一面がシャボン玉に包まれます。春田に抱きかかえられ、シャボン玉の中で恍惚の表情を浮かべる吉田鋼太郎の演技は必見です。  この「シャボン玉お姫様抱っこ」で、黒澤は春田への思いを確信したことでしょう。

前作越えの名場面 黒澤の絶叫告白

 自分の恋心に気づいてしまった黒澤は、とうとう春田に告白をします。海に面した小さな公園で春田を待つ黒澤。黒澤は春田を前に気持ちが止められず、「好きでーーーーーーーーす!! 付き合ってくださいーーーーーー!!」と絶叫。表情も行動も、何もかもが完全に恋する乙女で、もはや吉田鋼太郎の演技の独壇場です。  突然の告白にとまどう春田は手を頭にあててオロオロするのですが、この手の上げ方が「○」の形に見えた黒澤は大喜び。恋人同士になったと気持ちが高ぶり、公園にあった鐘をカンカン鳴らしまくるのでした。止められない恋心を描いた『おっさんずラブ』の最大の見せ場です。

四角関係を超える禁断の展開が続く

 春田を巡る四角関係が第1話で描かれ、第2話ではとうとう黒澤の告白に成功(?)し、一歩リードした形となりました。成瀬に関しては、春田への気持ちはわからないものの、パワハラ騒動を通して春田との距離は縮まったように思います。残るは、整備士の四宮ですが、四宮は春田のデッサンを大量に描いていることが春田にバレてしまい、お互い気まずい思いを抱いていました。しかし、そのことを春田が問い詰めると「デッサンが趣味だから」と春田だけを描いているわけではない、と春田への気持ちを否定します。結局、四宮の本心はわからぬままです。
 そして、この四角関係に新たな刺客である広報の橘緋夏(佐津川愛美)が送り込まれました。春田の大学時代の後輩である緋夏は、春田をデートに誘い積極的に距離を縮めていきます。しかし、デート中に怪我をして、緋夏の自宅で治療を受ける春田の目の前に、黒澤が現れたのでした。なんと緋夏と黒澤は親子だったのです。  四角関係というだけでもややこしいのですが、父親と娘が恋のライバルになるとは、なんとも複雑な展開です。    四角関係も含め、クスリと笑えるありえない展開が続きます。イケメンだらけの寮で繰り広げられる恋愛模様など、マンガ的な要素も満載でハラハラさせてくれます。あわせて、ここまで広げた話をどのように着地させていくのか、今後が気になるところですね! <文/瀧戸詠未>
瀧戸詠未
大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーランスライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。X:@YlujuzJvzsLUwkB
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