『おっさんずラブ』新シリーズは全く別の世界。ファンは”新しい春田創一”も愛せるのか?
11月2日より、ついに放送がスタートしました『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系列)! 過去には『おっさんずラブ』愛が爆発した結果、劇場版を公開初日に3回見た記事を書かせていただいた筆者ですが……。すいません、この続編の話を聞いた段階での正直な気持ちを吐露させてもらいます。
えー………ちょっとノレないなぁ………。

『おっさんずラブ』の主人公と言えば、田中圭演じる春田創一。『in the sky』の春田は、2016年の深夜に放送された単発ドラマ、2018年に社会現象を巻き起こしたSeason1と合わせて3人目となります。
ですがこの3人の春田創一、同じようで実はキャラクターが微妙に違う!
おそらく世の中に最も浸透しているであろうSeason1の春田は、不動産会社の営業マン。モテない・家事できない・仕事の成績イマイチというポンコツ系ですが、性格は明るくお人好し。誰からも愛される魅力を持った人物として描かれています。全体的に少し子どもっぽく小学生男子のような印象。
これまでの『おっさんずラブ』は、ヒロインである黒澤武蔵(吉田鋼太郎)が10年の片思いをした末に、その気持ちが春田にバレるところから物語がスタートしていました。ところが、今回の武蔵と春田は全くの初対面。そこから恋に発展していくのは確実に新しい試みです。
その上、今回はライバル役の存在が明言されていないのも大きなポイント。
整備士・四宮要(戸次重幸)が春田に想いを寄せていることは1話からハッキリとわかっているのですが、副操縦士の成瀬竜(千葉雄大)に至っては3話まできた今でも、イマイチその矢印方向が不明!1話で春田相手に衝撃的な網ドン&キスを繰り広げるも、春田自身はなんだか成瀬のことが気に掛かってる気配があり。マジで混戦してますよ、おっさんたちの恋模様!
筆者は三度の飯より田中圭が好きではありますが、それを加味しても! 出演者の作品に対する心意気をインタビュー等で読ませてもらっても! どうしても、Season1ロスから立ち直ることが出来ませんでした……。続編は、牧も、武川主任も、マロも、蝶子さんも、ちずもいないストーリー。その中で生きる春田と武蔵を私は愛せるのか?!と。 やはり私の中で『おっさんずラブ Season1』は、大きな大きな存在だったのです。とはいえ、まず見ないことには批判も拒絶もすべきではなかろうという考えの下、とりあえず3話まで見届けることにしました。そして、今現在の私の心境はこんな風に変化しています。 ……なかなか、イイじゃないの……。 そう、今回の『おっさんずラブ in the sky』(以下『in the sky』)は、続編とは言ってもSeason1とは全く違う世界線。見始めてしまえば、完全な別物のドラマとして驚くほど素直に受け入れることができました。 そこで今回は、その理由と筆者なりに感じた今作の見どころについて書き記していきたいと思います。

筆者の所蔵する田中圭の一部。2019年1月時点では30体以上でしたが現在は増加…
通算3人目、”新しい春田創一”も愛せる!!
しかし、それ以前に製作された単発版の春田の職業は文具会社の企画。モテない・家事できない辺りは同じなのですが、仕事はわりとデキる方らしくSeason1よりも性格がキツめ。反抗期の中2マインド強めキャラというイメージがあります。
そして、今回の春田はというと、航空会社・天空ピーチエアラインの新人CA。お人好しで巻き込まれ体質なあたりはSeason1と共通していますが、年齢は前作の春田より2歳年上。 リストラで転職を余儀なくされるなど世間に揉まれてるせいなのか、年齢相応とはいかないまでも少し大人っぽさを感じました。顔芸が抑えめなところも大きな違いかもしれません。
これは演者である田中圭の凄さでもあると思いますが、同じ名前の似たような設定でも、全部違うキャラが立っている! そして今回の“新しい春田創一”も、ちゃんと魅力的なんですよね。今回の春田も、やっぱり愛せてしまいます。
展開の予想がつかない……恋の矢印が混線しまくり!
そして、今最も気になる存在なのが、春田の高校の後輩である橘緋夏(佐津川愛美)。職場で噂になるほど春田と親しい彼女、実は武蔵の娘だったことが発覚しました。ドラマ史上最も奇怪な親子丼がここに爆誕……?
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