アイドルファンを悩ます問題。やっぱりCDは全種類買うべき?
<ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ>
二宮和也さんのご結婚、Kis-My-Ft2の紅白初出場決定など、いろいろとにぎやかなジャニ界。そんな中、「ファンなら◯◯すべき」という呪いに戸惑っているジャニヲタさんも少なくないようです。
今回は、ヲタを悩ます「ファンなら◯◯すべき」問題を考えてみましたよ!

先日、気心の知れた友とお茶した際、「ファンなら好きなアイドルの幸せは喜ぶべきじゃない? まさか自分が結婚できるわけじゃないんだから」と言われました。
彼女、これに続けて“自分の息子の恋人”の話を始めたのですが、「バイト先で知り合ったらしいけど、大学のランクが息子より低い」「男に媚びた感じで、コスメ垢とかやってチャラチャラしてる」などディスり三昧。
「そっか。でも母親なら息子さんの幸せは喜ぶべきじゃない? あなたが息子さんと付き合えるわけじゃないんだから」と言ってやりましたら、「そんなことはわかってるわよ! でも、素直に喜べない理由があるの!」とおっしゃる。
「そうでしょうとも。自分ごとに落とし込まないから“ファンなら、親なら、祝福すべき”みたいに雑なことが言えるんだと思う。歓迎できないとしたら、人それぞれそう思う根拠があるんだよ。今あなたが抱いたモヤモヤと同じ思いを抱えてる人に、“すべき”なんて言えないんじゃ?」と言いましたら、初めて腑に落ちたように「ウッ! まぁ、そうか……」とうなずくのでありました。
おそらく、簡単に“すべき”と言う人は、自分ごとに置き換えて考えたことはないのだと思います。人様の“すべき”にとらわれて悩む必要などなく、「私はそう思わない」でOKかと。
「ファンならたくさんCDを買うべき!」、「雑誌は早々に売り切れにさせるべき!」といった声もよく聞かれます。特にランキング上位をかけた新譜の正念場では、「もっと買おう!」「全形態買わないなんてファンじゃない!」という風潮になりがちで、あまり買えない人は肩身がせまいと感じることもあるようです。
たしかに、無理なく買えるとき、心から買いたいときは、思う存分お財布に仕事をさせてやってもいいのです。
でも、そこまで予算がない、今は別のことに使わなくてはならない、そもそも同じCDを何枚も買いたくないなど、自分なりの事情やポリシーがあるのなら、同調圧力に屈することはありません。
「ファンならCDや雑誌を買うべき」という本来の意味は、ネットで音源を違法にダウンロードしたり、雑誌をスキャンするなどせず、「ファンなら正規の商品を購入して楽しむべき」ということなのだと思います。
同様に、「ファンなら全通すべき」「良席に入るべき」「ロケ地めぐりくらいするべき」など、ヲタごとまわりにはいろんな“すべき”が飛び交いますが、ガチで受け止めず軽く聞き流すのがおすすめです。
人が言う“すべき”でなくて、「自分はどう感じてる? どうしたい?」という気持ちに素直に寄り添うと、リラックスしたヲタ活が楽しめるはずですよ!
<文/みきーる イラスト/二平瑞樹>
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みきーる
ジャニヲタ・エバンジェリスト。メンタルケアカウンセラーⓇ。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)『「戦力外女子」の生きる道』他。Twitterアカウント:@mikiru、公式ブログ:『ジャニヲタ刑事!』