薬物依存で急死。ホイットニー・ヒューストン「風呂で溺死」の現場が明らかに
伝説の歌姫ホイットニー・ヒューストンが、48歳という若さでこの世を去ったのは2012年2月11日のこと。コカイン使用と心臓発作により、浴槽で溺死したことが死因とされているが、当時の状況が記録された検死の報告書がこのたび、一部メディアで報じられた。
圧倒的な歌唱力にくわえ、まばゆいばかりの美しさで世界を魅了したホイットニーだが、死亡当時は変わり果てた姿で発見されたという。
今月11日(火)の命日とタイミングをほぼ同じくして、ホイットニーの死亡当時の状況が明るみになった。
イギリスのタブロイド紙『デイリー・ミラー』が入手した同報告書によると、発見時、ホイットニーの歯は11本失われ、眉毛の大部分が抜け落ちていたそうだ。さらに、心臓病の症状は非常に重かったようで、60%遮断されていた動脈もあったという。
死の直前、ホイットニーは喉の痛みを訴えていたというが、グラミー賞の前夜祭に開催されるパーティに参加するため、事前に風呂に入ることにしたのだという。その後、焼けるほど熱いお湯の中に沈むホイットニーが、アシスタントによって発見された。関係者らによると、その温度は66度にも及んでいたという。
同報告書にはホイットニーが背中に重度の火傷を負い、足の皮膚は剥離を起こしていたと記されている。
また、左ひじの内側には注射の痕があり、両乳房には豊胸手術の線と傷が残っていたそうだ。不思議なことに、地毛にはかつらが縫い込まれていたというが、検視官によると、かつらの下には黒い巻き毛が豊かに生えており、禿げた部分はなかったという。
長年にわたり、薬物依存の問題を抱えていたというホイットニー。薬物に依存するようになったきっかけは、元夫ボビー・ブラウンの影響といわれている。だがその一方で、ホイットニーの実兄が「妹が麻薬に手を出すようになったのは自分のせい」と告白、仲が良かった兄の影響で、ボビーと結婚するだいぶ前から薬物に手を染めていたことがわかっている。
検死報告書にあったとおり、薬物の影響で歯がほぼ抜けてしまったといわれているホイットニー。亡くなる前の年の2011年には、薬物依存症の治療を行うことが報じられていたが、その矢先に悲劇が起きてしまった。
ホイットニーは今年、ロックンロールの発展に貢献したミュージシャンに贈られる音楽賞「ロックの殿堂」に選出された。偉大なる歌姫が、薬物の魔の手からなんとかして逃れることはできなかったのだろうか。
<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>