一世風靡した人気シンガーの残念すぎる今。泥酔状態で飛行機に乗って…
突然の死から数年たったいまでも語り継がれる伝説の歌姫ホイットニー・ヒューストン。今年初めには、その生涯を描いたドキュメンタリー映画が上映され、再び波乱万丈な歌姫の人生に注目が集まった。
そのホイットニーの元夫だった歌手のボビー・ブラウン。ダンスで一時代を築いたものの不祥事を重ね、すっかり影をひそめてしまったが、いま一体どうしているのか……? そんなボビーの残念な現在について、メディアが報じている。
9日(月)、ロサンゼルス国際空港からボストン行きのジェットブルー航空機に乗り込んだボビー。客室乗務員から泥酔状態にあると判断されたことで、離陸前に降ろされる羽目になったという。
「機内から乗客を降ろすという決断は安易に下されるものではありません」
同社の広報はTMZにこう話す。
近くにいた乗客によると、ファーストクラスに座っていたボビーは、乱暴な振る舞いをしていたわけでもなく、客室乗務員からお酒は出せないと言われても特に反発する様子も見られなかったという。
だが、乗客全員がいったん機内から降ろされ、ゲートで待機させられていたボビーが、駆け付けた警察官と話しているときには、兄弟の葬儀のためにボストンに行く必要があると声を荒げていたという。
しかし、ボビーの家族に親しい人物によれば兄弟の葬儀ではなく、いとこの葬儀に参列する予定になっていたそうだ。ボビーは結局、飛行機に乗ることはできなかったようだが、逮捕されたかどうかは明らかになっていない。
ボビーといえば、80年~90年代を代表する人気歌手であり、ダンス人気に火をつけた大スター。シュッとした姿でダンスを踊るカッコイイ黒人男性の代表格だったのだが……。
1969年2月5日にアメリカのボストンで生まれたボビー。1983年ごろより少年アイドルグループで活動を開始し、1986年にグループを脱退しソロデビュー。
1988年にリリースしたアルバム『Don’t Be Cruel』は、世界中で1000万枚を売り上げるミリオンヒットとなり、『My Prerogative』をはじめ、アルバムの収録曲が立て続けにヒット。
『Every Little Step』は日本のCMでも使用され、そこではダンスシーンもおさめられていたことから、ボビーのダンスが日本人のお茶の間でも広く知られることになった。
また、かつて日本テレビ系列で放送されていた番組『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』で人気を博したコーナー「ダンス甲子園」では、踊り方を真似したいダンサーとしてボビーの名前があがることも多く、さらには髪型や服装などを真似した「ボビ男」と呼ばれる若者も現れたほどだった。
本国アメリカでも、グラミー賞の最優秀R&B男性シンガーも獲得し、快進撃を続けていたボビーだったが、1990年代後半になるとめっきりアルバム、シングルともにリリースが激減。
2000年以降は、他のアーティストとの共演や、バラエティ番組への出演などがみられたが、かつてほどの勢いはなくなっていた。
そしてボビーといえば、思い出されるのが元妻で伝説の歌姫ホイットニー。
いまだ歌い継がれる名曲『オールウェイズ・ラヴ・ユー』で知られるホイットニーと結婚したのは1992年。一人娘ボビー・クリスティーナ・ブラウンを授かったものの、ホイットニーへのDV、ドラッグ依存、飲酒運転による逮捕など、度重なる不祥事で結婚生活は安定せず、2006年に離婚した。
2012年には、元妻ホイットニーが48歳という若さで急死。死因は入浴中の溺死だったが、遺体からはコカインが検出されたことから、薬物による心臓発作が起きたものとみられている。
日本では「ボビ男」も登場、社会現象にもなったが……
世界的歌手として絶大な人気を誇っていたホイットニーが転落の道をたどり、最終的に悲劇的な死を遂げたことについて、その元凶とされてきたボビー。だがのちに受けたインタビューでは、元妻へのDVを否定し、ドラッグについても「本人の不安定さが問題だった」として自らが悪影響を及ぼしたことを否定している。 ホイットニーが死去した3年後の2015年には、一人娘であるボビー・クリスティーナさんが、自宅の浴槽で意識不明に陥り、その後死去した。 元妻と娘を失くしてしまったボビーだが、数年前には再婚し、その相手との間に子供が生まれたという。家族の幸せのために、今度こそ再起してほしい。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>Documentary reveals Whitney Houston's troubles started long before she hooked up with Bobby Brown https://t.co/RNHY2o15PI pic.twitter.com/LtpMfowEQW
— New York Post (@nypost) August 20, 2017