KABA.ちゃんが写真公開の美容施術「糸リフト」って?『ホンマでっか』の上原医師に聞いてみた
タレントのKABA.ちゃん(50)が1月27日までに自身のインスタグラムで、顔の美容施術の受ける前後の写真を「メンテ~」というコメントともに公開し、話題になりました。
「糸によるリフトは、従来行われていた外科手術によるフェイスリフトのような大掛かりな手術をすることなく、専用の特殊な糸を皮膚の下に通して、たるみをリフトアップする治療です。
白人の骨格や肌質と比較してフェイスリフト手術の効果がでにくいアジア人に対して、近年比較的手軽に若返り効果が得られることで人気となっている治療です」(上原恵理先生 以下カッコ内同じ)
溶ける糸リフトと言いますが、溶けない糸のリフトもあるのでしょうか?
「体内で溶ける糸、溶けない糸、金の糸等がありますが、時間がたつと吸収される『溶ける糸』が、止められない加齢に対してフレキシブルに対応できるため、糸によるリフトの主流となっています。
リフトアップ用の糸は何十種類もあり、それぞれ、材質や、太さなどの違いがあります。
多くの糸に共通する点は、糸にトゲが魚の骨のようについており、これが、皮膚(この表現は医学的には正しくなく、医学的に正しい表現ならば『組織』という言葉を使用するべきですが…)に引っ掛かり、糸を引っ張り固定することで、たるみが改善します。
また、糸を入れたことによる反応により、コラーゲンやエラスチンといった肌にハリを与える物質の生成が促進されるとされております。また、糸が溶けてもこれらがある程度のたるみの改善効果を維持してくれると言われております」
糸が溶けてしまった後も、たるませないようにキープしてくれるかが気になりますが…。
「『溶ける糸』による施術は、糸が溶けることと、加齢が進むことで永遠に効果を維持をするということはできませんが、1-2年程度に一度の施術を行うことで、良い状態をキープできるでしょう」
KABA.ちゃんもインスタグラムの投稿で、ハッシュタグ「#眠ってる間に終わってた」とつけていることからも、あっという間でという感想だったようですが…。
「フェイスリフト手術よりは手軽な手術とはいえ、糸によるひきつれや腫れ、口の開けにくさといった症状は起こりますし、人工物を体内に埋め込む手術ですので、信頼できる医師のもとで施術を受けましょう」
<談/上原恵理 取材・構成/女子SPA!編集部>
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KABA.ちゃんはインスタグラムの投稿で、「今回は、前から気になってた溶ける糸リフト、シークレットリフトをやっていただきました!」と説明。 「まずはその前に…ケミカルピーリング、ピコトーニング、ベビースキン水玉リフティング、、そして、先生とのカウンセリング後デザインしてもらい、睡眠麻酔で2~30分?寝てる間に終わってました!笑笑」と振り返りました。 「1枚目はbefor、2枚目はafter、特に内出血も出なく痛みもなく、2、3日少しだけ腫れた?むくんでだ?感じでした~(文章ママ)」とコメントしています。 それにしても、糸リフト、シークレットリフトってどんな施術なのでしょうか? 『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)への出演でも話題の美容外科医 上原恵理先生に聞いてみました。 上原先生は、Twitterでは4万7千フォロワー、インスタグラムはスキンケア・痩身専門アカウントが3万3千、外科専門アカウントが1万6千と、SNSのべ約10万人フォロワーの医療アカウントから美容情報を発信して話題になっています。それでは教えて、えりりん先生! (※編集部注:KABA.ちゃんの執刀医は、上原恵理先生ではありませんのでご注意ください。)
たるみをリフトアップする治療「糸リフト」
「1-2年程度に一度の施術を行うことで、良い状態をキープ」
上原恵理
形成専門医・美容外科医・美容皮膚科医として美容クリニック及び大学病院に勤務。著書『すっぴんクオリティを上げるさわらない美容』(KADOKAWA)Twitterアカウント:@dr_uehara インスタグラム:@eri.uehara You Tube「えりりんちゃんねる」