熟年別居した両親。母の部屋には、見知らぬ男の気配が…/義実家・家族人気記事BEST
女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「義実家・家族」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2020年1月18日 記事は取材時の状況)
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この年末年始には両親からの「帰ってこい」コールに根負けして、しぶしぶ実家に帰省した人もいるかもしれませんね。
久しぶりに帰省してみると、意外なことが起きている場合もあるようです。
「父と別居中の母のマンションに行ったら、信じられないことが起きていたんです……」
そう話し出したのは、都内で広告代理店に勤めている斎藤香織さん(仮名・28歳)。
香織さんは大学入学を機に、北関東にある実家を出て一人暮らしをしています。香織さんの就職が決まり、両親は数年前から円満別居を始めたそうです。
「元々、習い事や地域活動に参加し、社交的だった母は、私が高校生くらいの頃から『いつか別居したい』と言っていたので、あまり驚きはしませんでした。会社員の父はまだ働いているのですが、23区外に異動になったんです。
母は、『地元を出たくない』と言ったので、残ることになりました。一軒家を売りに出して、代わりに父が買った分譲マンションで、母の一人暮らしが始まりました」
母が住んでいるマンションには、香織さんは行ったことがなかったといいます。
「そもそも、別居を始めたのを知ったのも全部後からだったんです。就職をするときに住民票を取ったら、見知らぬマンションの住所になっていて。
問いただしたら、税金の関係で一度、私の住民票を母が住んでいるマンションに移したと言ってました。私も仕事で忙しいし、駅からはバスかタクシーを使わなければならないのもあって、マンションには行く機会がありませんでした」
ある日、父から連絡が来て“母が住むマンションに行ってほしい”と言われます。
「めずらしく父が『食事に行こう』というので、仕事帰りに都内で会ったんです。そしたら父が、『マンションに他の人も住んでいるかもしれない』と言ってきたんです。父が母に電話をすると、突然、切られたり、『ちょっと待って』という男性の声が聞こえたというんです。思わず私も胸騒ぎがして、母に電話しました」
香織さんが電話をすると、特に変わったところはなかったそうです。
「でも、よく耳を澄ますと、なんだか母の周りでガサゴソする音が聞こえたような気がしたんです…。私が高校生の時、母は突然、習い事を始めると言い出して夕方から深夜までいなくなったり、今思えば怪しいところがあったんですよね…。それで帰省もかねて母が住んでいるマンションを訪ねることにしたんです」
香織さんは、最寄り駅に着いた段階で、母に連絡しました。
「私は合い鍵を渡されていないので、母がいないと部屋に入れないんです。ムダ足になると嫌だったので、当日連絡してから家に向かいました。母は『急に来るのはやめて』と言いつつ、なんとか迎え入れてくれましたが。
母のマンションに着くと、大学の社会人入学の願書がおいてあったんです。『なに、これ?』と聞くと、『欲しい資格があるので、再入学をしようと思う』と。父と別居してできた時間を有意義に使っているんだと感心していたんですけど…」
ところが、扉を締め切りにしている怪しい部屋がありました。

写真はイメージです(以下同じ)
無口な父からの頼み事“母が住むマンションに行ってほしい”

当日、急に駅から連絡して母を訪問

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