2歳未満のマスクは危険。じゃあ2歳以上は?医師に聞いた驚きのリスク
赤ちゃんへのフェイスシールド「命の危険も」!
保護者もマスクを外して語りかける時間を
――マスクを着けた大人が子どもたちの世話をする場面も増えてきているのですね。
細部:はい、それも私たち小児科医が心配しているところです。子どもたちにとって、親御さんなどお世話をしてくれる人との微笑みの交換は愛着形成の素、つまり“心の栄養”となりとても重要です。人間関係の基礎を形成する大切な時期はせいぜい2歳頃までと言われています。マスクが当たり前となった世の中で、その時期を過ごした子どもたちの発達に今後影響が出てくるのではないかと危惧しています。
自宅では、子どもも大人もマスクは不要です。コミュニケーション能力を高めるためにもマスクを外してお子さんとおしゃべりする時間をできるだけ作ってもらいたいです。
――このご時世、屋外でマスクを外す時間を作ることは難しいですよね……。
細部:そうですね。屋外でも、人混みでなければマスクは不要なのですが、今は世間の目がありますので、しないわけにはいきません。都会でも未就学児はマスクをしなくても良い世の中になることを願っています。
――最後に、小さな子どもをもつ親にメッセージをお願いします。
細部:ベビー用のマスクやフェイスシールドなど、実際に商品として売られているものも多いですが、親御さんたちには正しい情報を見極めて、賢い消費者になってもらいたいです。
====================
この不安な状況で「子どもに何かしてあげたい」という気持ちはよくわかります。ただ、日本小児科医会が「危険」という強い言葉をつかって警鐘を鳴らした、そのことを重く受け止めてほしいです。子どもの病気や育児についての疑問はネットで検索するのではなく、ぜひかかりつけ医などの専門家に相談してください。
<取材・文/鴨居理子> 1
2


