居酒屋で喧嘩したカップルが催涙スプレーを噴射。地獄絵図の店内とは?
自分自身はケンカなどしない主義だったとしても、それに巻き込まれてしまう瞬間はどうしたって訪れてしまうもの。ましてや、外出先での遭遇は不運な事故としか言えませんよね。
これは私自身が体験した巻き込まれケンカの話です。私は昔から赤羽や浅草など下町の大衆酒場が大好きでしょっちゅう飲み歩いていました。中でもここ数年で一番のお気に入りスポットは台東区にあるJR鶯谷駅近辺。仕事の関係も相まって、一時期は毎日のように足を運び、馴染みの居酒屋を転々と飲み歩いていました。
そんな私が目の当たりにした居酒屋で繰り広げられた大げんか。あれは、忘れもしない去年のお正月の出来事です。
三ヶ日を少し過ぎたその日、私は飲み友達のルリちゃんと二人で駅前の某居酒屋の座敷席に陣取り、昼からぐだぐだと飲んでいました。
まだまだ正月休みの時期ゆえか、明るい時間にも関わらず店内は満員御礼。カウンターもテーブル席も座敷もたくさんの人で賑わっていました。しかし、本当に突然に私は目が痛くなって開けられなくなり、クシャミも止まりません。息苦しささえ感じ始めました。ルリちゃんもクシャミを連発。隣の席にいたお客さんも何だか苦しそうにしています。
「え、これどういうこと?!」
もしかしておバカな客がライターで唐辛子でも焙ったのでは?!とルリちゃんと推測していたのですが、違いました。
座敷席から仕切られたテーブル席の方を見やると、そこで大騒ぎが起こっていました。カップルらしき男女の女性の方が激ギレしており、その手にはスプレー缶が。どうやら、痴漢撃退用の催涙スプレーらしくそれを男性めがけて思いきり噴射していたのです。
驚いたことに、女性はそのまま逃走。阿鼻叫喚となった店内を残された男性が謝って回っていました。
「軽い痴話喧嘩から発展して、彼女を怒らせてしまったんです。申し訳ないです」
そう言って頭を下げていましたが、正直なところその程度で「はいそうですか」と許せるような事態ではありません。店員さんが通報したらしく、程なくして警察が2名ほどやってきてその場で男性が事情を説明する流れになりました。
とはいえ、元凶である女性が居なければ話になりません。男性がスマホで連絡をし、数分後に女性が戻ってきました。警察が出動していると知り、事の重大さを理解したのか彼女の顔はすっかり酔いの赤みが抜けて真っ青。
改めて見ると、見た感じは30代半ばといった感じの本当にごく普通の女性といった雰囲気でした。
急に目が痛くなってクシャミ連発、店内で一体何が?!

女性が逃走して、警察が来る事態に

1
2